「時間を忘れて勉強する」生徒が見落とす"盲点" 「そんなに勉強できて凄い!」と思われる一方で、実は《非効率な面》も

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僕も「時間を忘れて勉強をしてしまう」という生徒に指導をすることがあります。一見すると、「そんなに勉強できるなんて素晴らしいじゃないか」と思うかもしれませんが、実はこういう生徒にはしっかりと指導をする必要があります。

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1問の問題が解けなかったときに、しっかり粘り強く考えられるというのはとても素晴らしい才能だと思います。ですが、1つの問題に10分も20分も考え込んでしまっていては、非効率です。その問題はすぐに答えを見て、どんどん新しい問題を解いたほうが、効率よく学ぶことができる場合があります。

こういう生徒は、テストのときにも大きな失敗をしてしまう場合があります。1つの問題に時間をかけすぎてしまって、全部を解き終わることができなくなってしまうのです。頭がいいはずなのに、時間に対する意識が低いだけでテストの点数としては下がってしまう……こういう生徒は本当にもったいない間違いをしていると言えます。

普段から時間を意識する訓練を

「今この問題に何分くらい時間がかかっているのか?」ということを普段から意識できるようになるためには、日常生活の中で、「今何時何分だろう?」ということを意識する訓練が必要です。

「この記事を読み始めたときが10時45分で、ここまで読むのにどれくらいかかっているのかな?」「この人と一緒にカフェに入ってから結構話し込んだけれど、今何分くらいだろうな?」と。

時計を見て確認する前に、「大体これくらいの時間なんじゃないか」という「推測」を行い、その推測が当たっているかどうかを確認する。これを繰り返すことで、体内時計・時間の感覚が鍛えられて、効率的に時間を使うことができるようになります。ぜひ参考にしてみてください。

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西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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