【世界の名車を手がけた巨匠ジウジアーロ渾身のデザイン】3000万円オーバーの超高級キャンピングカー、ライカ「クレオスL5009」の衝撃

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オートモビル カウンシル2025にあわせて来日し、クレオ5009を確認したジウジアーロ氏
オートモビル カウンシル2025にあわせて来日し、クレオスL5009を確認したジウジアーロ氏(写真:トイファクトリー)

ジョルジェット・ジウジアーロ(Giorgetto Giugiaro)氏は、1938年8月生まれ。御年86歳の現在も現役という、まさに「生ける伝説のカーデザイナー」だ。

前述のとおり、同氏は1950年代からカーデザイナーとして活躍。当初はフィアットやアルファロメオなどのイタリア車が中心だったが、1968年に自身のデザイン会社イタルデザインを設立し、活躍の舞台を世界に広げた。たとえば、BMWやフォルクスワーゲンなどのドイツ車、シボレー(GM)やフォードの米国車などなど、自動車業界に残した功績は計り知れない。

日本車とも縁深いジウジアーロ氏

オートモビル カウンシル2025のマツダブースには、初代ルーチェのプロトタイプにあたる「S8P」も展示されていた。S8Pは、1962年にイタリアのベルトーネ社へデザイン監修を依頼し、若き日のジウジアーロ氏が手がけたモデル
オートモビル カウンシル2025のマツダブースには、初代ルーチェのプロトタイプにあたる「S8P」も展示されていた。S8Pは、1962年にイタリアのベルトーネ社へデザイン監修を依頼し、若き日のジウジアーロ氏が手がけたモデル(写真:三木 宏章)

また、古くから日本車との縁も深く、とくに1960年代や1970年代には、マツダの初代「ルーチェ」、いすゞの117クーペ、スズキの「フロンテクーペ」や「キャリー」などを担当。1970年代にもトヨタの「パブリカスターレット」(初代スターレット)、1980年代は日産の初代「マーチ」、1990年代にはスバルの「アルシオーネSVX」など、さまざまな年代の国産名車たちのデザインを手がけている。

ほかにも、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで活躍したDMC「デロリアン」も、同氏率いるイタルデザインの作品。また、イタリア2輪メーカーのドゥカティ製バイクやセイコーの時計、ニコン製カメラ、ブリヂストン製の自転車など、クルマ以外の製品でもデザイン制作に関わっており、世界的な工業デザイナーとして幅広いジャンルで活躍し続けている。

ちなみに同氏は、1999年に、20世紀で最も影響力のあったカー・デザイナーに与えられる「カーデザイナー・オブ・ザ・センチュリー」も受賞。まさに世界が認めるカーデザイン界の巨匠であることの証しとなっている。

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