自立した子どもを育てるために「昔の生活」が重要な理由 著名人も受けた「シュタイナー教育」のイロハとは

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シュタイナー教育でイメージされるのは、「自然育児」「オーガニック食」「個別の教育」などだと思います。

一斉教育をせず、一人ひとりを大事にする教育です。

「個性」と「才能」が伸びる シュタイナー式子育て
『「個性」と「才能」が伸びる シュタイナー式子育て』(かんき出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

乳幼児期に関しては、子どもの奥底に眠っている「深い意志」をしっかりと芽生えさせること、それを表に出していけるように育てることを目的としています。

シュタイナー教育での毎日の活動は、そのためのものです。

シュタイナー教育は、特にキリスト教の教育というわけではないのですが、ヨーロッパ発祥なので、背景にキリスト教があるのは事実。ただ、決してなんらかの宗教に属するものではありません。

キリスト教的な行事をすることはありますが、すべてシュタイナー教育の観点から意味を捉え直し、行うというプロセスを踏んでいます。

例えばクリスマスはイエスキリストの誕生を祝うのではなく、自分の内面に新しい光が誕生する日として祝うのです。それは日本でいう「初日の出」と同じイメージです。

クリスマスまでの1カ月間は「アドベント」の日々を過ごします。みつろうを溶かし、子どもたちは自分でろうそくを手作りします。出来上がったろうそくは「リンゴろうそく」に仕上げて火を灯し、美しい光の輝きを体験します。

生活をシンプルに整える

子育ては、生活をシンプルに整え、一定の習慣で回していけるようになると、とてもラクになります。

そして、そのために必要なのは、平易な言葉です。

平易な言葉で伝えれば、幼い子どもも十分に理解できます。

それは、大人がラクになり、日々の子育てストレスからかなり解放されるのではないかと思います。

「シンプルな生活習慣×子どもに伝わる言葉」を意識するだけで、子育て初心者のママ、パパはずいぶんと心にゆとりが生まれるはずです。

シュタイナー的な環境づくりに取りかかる前に、この2つ「シンプルな生活習慣×子どもに伝わる言葉」を意識するだけで、第1段階はクリアです。

自然のおもちゃを揃えたり、家事仕事を一緒にやったりといったことは、第2段階と捉えていただいてもいいでしょう。

まずは肩の力を抜いて、できることから始めてみてください。

赤川 幸子 こどもとくらし代表取締役

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あかがわ ゆきこ / Yukiko Akagawa

広尾シュタイナーこども園・高輪シュタイナーこども園園長。 短期大学卒業後、国際線客室乗務員として7年間勤務。その後結婚、出産。区立・私立幼稚園非常勤職員、区立・私立保育園非常勤職員、保育ママ、産後ケアのベビーシッターと保育業界のあらゆる職種で約10年経験を重ね、夫婦共働きでの子育てに奮闘してきた。 子育て中にシュタイナー教育の本と出会い、シュタイナーの教育観が自身の子育て観と合致する部分が多く、シュタイナー教育の道を志すようになった。『都会に生まれ育つこどもにこそ、シュタイナー教育を』の思いから、2008年東京都港区に高輪シュタイナーこども園、2011年には広尾シュタイナーこども園を開園。 その他に、親子クラスや親子キャンプ、畑と野原遊びの会等、親子でくらしを楽しめる企画を開催している。無料メルマガ配信中(登録者2000人超)。
 

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