2025年の「行くべき場所」リストの中から選ばれた、今はまだ観光客が少ない「穴場」5カ所とは?
しっかり泳ぎたい人には、視界の開けた「インフィニティー」プールか半島西側の大西洋が適している。一方、東側にはゆったりとした潮の満ち引きが特徴の浅瀬が広がっている。
ロッテルダム
人類の移動という壮大なテーマに特化した新しい展示施設「フェニックス」ほど、今の時代にふさわしい美術館はないかもしれない。
ロッテルダムの波止場沿いにある旧造船所の建物が改修され、その上に未来的な展望台「トルネード」が設けられた。設計はMADアーキテクツだ。渦巻く二重らせんの形状からその名が付けられた。
館内には、スティーブ・マックイーン、フランシス・アリス両氏ら著名アーティストのインスタレーションが展示され、「故郷とは何か」「アイデンティティーとは何か」といった問いを投げかけている。
また、迫害からの逃避を強いられた人々の物語を伝えるために、スーツケースを手に人生を再出発する人々の過去および現在の写真が展示されているほか、「ベルリンの壁」の一部も見ることができる。
ロッテルダムを今訪れるべき理由は、フェニックスだけではない。
アムステルダムの空港から電車でわずか30分の距離にありながら、ロッテルダムは混雑とは無縁。無料で楽しめるパブリックアートが街中に点在し、鉄道の高架下に造られたミシュラン星付きの「フードラボ」など、街の多様性と創造性、そしてサステナブルな考え方が随所に表現されている。