「ものが歪んで見える」網膜剥離で生活が一変。シンガーソングライター柿島伸次さんに聞く“目の病気”の怖さ

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窪田:目の疾患は生活にも大きな影響がありますし、皆さん、大変な思いをされていますよね。

柿島:網膜剥離になってから階段から2回落ちたのですが、そんなことは大人になって初めてでした。

窪田:目は非常に繊細な臓器なので、そのちょっとしたバランスが崩れるだけで、動作にまで影響が出てしまいます。強度の近視がある方だと、もともとまん丸に近い眼球がラグビーボールのような形になり、網膜が剥がれやすくなることが分かっています。そのため、幼少期から近視を予防することが大事なのです。近視は、遺伝によるものではなく環境によってなりやすさが変わるため、子ども時代の過ごし方が影響します。1日合計2時間の屋外活動で近視を抑制できることは、すでにデータでも分かっているので、特に目の成長に関わる6~12歳は意識して外で過ごすようにしましょう。

(窪田氏提供)

定期的な検査と予防が大切

柿島:網膜剥離は本当に恐ろしい病気ですので、定期的な目の検査はもちろん、窪田先生がおっしゃるように将来的な眼疾患のリスクを高める近視を予防することも大切だと思います。私も自分の体験を通して、そのメッセージを発信していきたいと思っています。

窪田:ありがとうございます。ぜひお願いします。次回は、YouTubeで視聴回数が1100万回を超える「スイヘイリーベ ~魔法の呪文~」など、柿島さんのヒットソングがどのように生まれたのかを、お聞きしていきます。

(構成:安藤梢)

柿島 伸次 シンガーソングライター

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かきじま しんじ / Shinji Kakijima

15歳で劇団へ入団、TV・舞台等で活躍。テレビドラマ「スクールウォーズ」等に出演。1993年、ビクタースピードスターよりアルバム「名前のついていない場所へ」(アメリカナッシュビルレコーディング)でデビュー。他のアーティストやアニメ等にも楽曲を提供。シンガーソングライターとして活躍する他、アレンジャー、劇伴制作など幅広いジャンルで精力的に活動を続けている。代表作に、「楽しい人生」「WINDING ROAD」「心にいつも」「スイヘイリーベ〜魔法の呪文〜」「はなかっぱED とまとっと…?とうがらし〜やさいしりとり〜」など。

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窪田 良 医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO

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くぼた りょう / Ryo Kubota

慶應義塾大学医学部卒業。慶應大医学部客員教授、米NASA HRP研究代表者、米シンクタンクNBR理事などを歴任。虎の門病院勤務を経て米ワシントン大学助教授。2002年創薬ベンチャー・アキュセラを創業。2016年窪田製薬ホールディングスを設立し、本社を日本に移転。アキュセラを完全子会社とし、東証マザーズに再上場。「エミクススタト塩酸塩」においてスターガルト病および糖尿病網膜症への適応を目指し、米FDAからの研究費を獲得し研究開発を進めているほか、在宅医療モニタリングデバイスや、ウェアラブル近視デバイスの研究開発を行っている。

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