京王線「グリーン車」からライナーまで名車の軌跡 実は全国でも超レアな「軌間」、知られざる廃線も

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現在見られる赤と青のラインを入れたカラーリングの始祖は、1992年にデビューした8000系。前頭部はアイボリーに塗装され、ワイドな視野が確保できる貫通扉付のモダンなデザインを採用した。前述の通り、8000系にはかつての塗装であった緑色をベースに高尾山の四季の風景をあしらったラッピングを施した「高尾山トレイン」があり、人気を呼んでいる。

高尾山トレイン 高尾線開業55周年記念HM
高尾線開業55周年のヘッドマークを付けた8000系の「高尾山トレイン」(撮影:南正時)

現在の主力といえる9000系は2001年に登場。筆者の印象では、かつての名車5000系をオマージュした復古調デザインにも思える。2018年11月からはサンリオピューロランドのラッピング電車を都営新宿線・相模原線を中心に運行して、子供たちや若い女性に人気があった。2025年3月からは2代目サンリオ電車ともいえるサンリオキャラクターの9000系のリニューアル車が走っている。

京王9000系 サンリオラッピング
サンリオのラッピングを施した9000系(撮影:南正時)

座席指定車が走る時代に

最新の車両は、京王初の座席指定列車「京王ライナー」で活躍する5000系だ。車内は座席指定時にはいわゆるロマンスシートになり、一般運用ではひじ掛け付きのロングシートになる。筆者は朝夕のラッシュは苦手なので、その時間の帰宅時には「京王ライナー」を愛用している。酔っぱらって着席して帰りたいときには「ほろ酔いライナー」にもなるのだ。

京王5000 試運転
営業運転開始前、相模原線内で試運転する5000系=2017年7月(撮影:南正時)
【写真】営業運転開始前、動物園線で試運転する5000系の姿

5000系に次ぐ新型電車は2026年春に運行開始予定の2000系(新)だ。どのような形、使われ方をするのか楽しみなところである。

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