ところが家計簿を基に将来の収支を試算すると、想像以上に厳しかった。下図をご覧いただきたい。これは島田さん一家の家計簿と、資産の将来見通しを示したものだ。

65歳で資産はゼロに
資産は、現預金815万円に運用資産が279万円で、合わせて1094万円。月の収入は妻もパートに出ているため夫婦で手取り53万2000円だ。一方、月の支出合計は50万5000円で、月の収支は2万7000円のプラスになる。
ただ、子どもがまだ中学生と高校生で、塾の夏期講習や部活の費用など突発的な支出もある。おまけに島田さんの会社には役職定年制度があり、収入は少しずつ減少するため、家計の収支は実質的にマイナスだ。
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