「自分は純粋な被害者」職場のあちこちで"悪口吹聴する人"の衝撃的正体/「断れないんです」20代女性が”好きでもない人”と交際の理由

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Hさんは自分が純粋な被害者であり、周りから一方的に攻撃を受けてきたと訴えているのですが、私は違和感を覚えました。

別の職場でも似たような問題を繰り返してきたということは、彼女自身に何かしらの問題があるとも考えられます。

コウモリタイプがもたらす問題

そこで、さらに詳しく話を聞いたところ、彼女はコウモリタイプの人であることが判明しました。

コウモリタイプとは、あちらにもこちらにも近づいていっては「いい顔」をして、それぞれで別のグループの悪口を吹き込む人のこと。

心理学の分野では、フレンド(友達)とエネミー(敵)という言葉を組み合わせ、フレネミー(友達のフリをした敵)とも呼ばれています。

コウモリタイプの人は、自分の保身を追い求める一方で、組織に混乱をもたらす迷惑な人といえます。

どうやらHさんは、取締役と親密になり、その取締役に対して職場の同僚の悪い噂を流していたようです。そして、同僚が集まる場所では、逆に取締役の悪口を言っていたらしいのです。

Hさんが勤務していたのは社員20名程度の中小企業です。そんなことをしていて、社内でうまくやっていけるわけがありません。普通に考えれば絶対にバレて居場所を失うに決まっています。

あるとき、事件が起きました。

その日は、取締役が取引先に商談に行く予定となっていたのですが、その予定が取締役に伝わっていなかったのです。取締役は取引先へと急行し、謝罪をする必要に迫られました。

先方と日程調整を行っていたのはHさんです。謝罪から帰ってきた取締役は、怒りの形相でHさんを問い詰めます。

「どうしてこんなことになったの? 商談の日程が決まったら伝えるのが当然ですよね?」

すると、あろうことか、Hさんはこう開き直ったのです。

「いえ、私のせいじゃありません。私は○○さんにお願いしていたんです」

身に覚えのない責任転嫁をされた同僚は、当然激怒します。

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