「50代はありのままの自分で楽しみたい」、渡辺満里奈さんが語る更年期と家族の絆。夫・名倉潤さんとの関係「大切にしているのは対話」

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「私と娘がやり合っているとき、夫はハラハラしながら見守っている立場でした(笑)。喧嘩が終わって娘が寝たあと、私が泣きながら夫に話を聞いてもらうことも多かったです。

そういうとき、夫はいつも『ママは間違っていない、大丈夫』と言ってくれました。たぶん、私がどうしたいのかをわかってくれていたので、アドバイスをするよりも『いつか変わるときがくる』と励ましてくれていたのだと思います」

50代は「ありのままの私で楽しみたい」

今年5月に結婚20周年を迎えた渡辺さん。夫婦それぞれに悩みを抱えたときもあるはずだ。そんな時期をお互いにどう支え合ってきたのだろう。

「夫はあまり弱音を吐いたりしないのですが、つらそうな時期はとにかく夫の話をよく聞くようにしていました。そういうときは私自身も、なんでも話せる関係の友達に、話をよく聞いてもらいました。自分1人ですべてを受け止めていたら、共倒れしていたかもしれません。気持ちを吐き出せる友達の存在がありがたかったです。

お仕事関係のスタッフの方々を含め、周りの方に認知してもらうことが、何よりも心の安心につながったと思っています。孤軍奮闘はつらすぎるので、例えば更年期に関しても、女性だけでなく男性の理解も深まることが、当事者の気持ちを楽にしてくれるんじゃないかなと思います」

渡辺満里奈さん
渡辺満里奈(わたなべ・まりな)/1970年11月18日生まれ、東京都出身。二児の母。1986年におニャン子クラブのメンバーとしてデビュー。清潔感あふれる明るいキャラクターで、テレビ・ラジオなど多方面で活躍。台湾や手芸、ピラティスなどカルチャー通としても知られ、ライフスタイルをつづる書籍の評価も高い(撮影:梅谷秀司、ヘアメイク・スタイリング:三上津香沙)

夫婦円満の秘訣は、「対話をすること」だと渡辺さんは考えている。

「夫の発言に対してモヤモヤしたらそのままにせず、あとで『あのときの発言だけど、どういうつもりで言ったの?』と話をします。夫は、『面倒な話題が出た』という顔をするのですが(笑)。

『私はあのときすごく嫌だったんだよ』と伝えます。何も言わないままにしておくと、修復に時間がかかってしまったり、修復が不可能になってしまうかもしれないので、お互いに、なるべく話すようにする努力を重ねてきました」

50代からは、「なるべく正直に自分と向き合っていきたい」という渡辺さん。

不機嫌ばかりな私たち
『不機嫌ばかりな私たち』(講談社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「できるだけ包み隠さずに、自分のことを発信していきたいです。それが誰かの元気や、肩の力を抜くことにつながったりするかもしれないので。

50代に入ってからは、毎日ワクワクしています。今までは出かけたりすると、子どもたちの心配ばかりしていました。でも、これからは罪悪感を持つのはやめて、自分ファーストでいこうと。若い頃のように格好をつける必要もなく、ありのままでいられるのが心地いいですね」

都田ミツコ 編集者・ライター

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とだ みつこ / Mitsuko Toda

1982年生まれ。編集者・ライター。編集プロダクションでの勤務を経て、フリーランスに。

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