「この時期はおそらく16時くらいに起きて、夜はネットサーフィンをして、朝に寝る生活をしていたと思います。毎日そういう日を過ごしていたと思うのですが、10月まで何をしていたのか、記憶がありません。おそらく『受験うつ』のような感じでした。模試も受けず、12月の中盤くらいからようやく1日6〜8時間ほど勉強できるようになりましたが、間に合いませんでした」
自分にプレッシャーを与えすぎたためか、何も手につかない生活を続けた2浪目のじゅんさん。共通テストは46%と前年より上がったものの、前期・後期とどちらも受けた茨城大学理学部が不合格となり、3浪に突入しました。
この結果を受けたじゅんさんは、「一度環境を変えよう」と思い、家賃2万円の宇都宮のアパートで1人暮らしをはじめます。
3浪目の9月までは1日4〜6時間程度勉強をこなせるようになりましたが、受験費用を稼ぐために10月ごろから寿司屋のチェーン店で1日6時間のアルバイトを週3回するようになると、「受験うつ」のような症状が再発しました。
「机の前に座ると心臓が締め付けられるようになり、勉強どころじゃなくなりました。10月途中からはまったく勉強ができなくなり、なすすべなく寝転んで、そのまま寝る日々が続きました」
共通テストの結果は過去最高の57%を記録。この年は志望校を変えて大阪大学の外国語学部を受験しますが、2段階選抜で門前払いに遭い、2次試験を受けることなく4浪が確定しました。
4浪目の大きな改善点
満身創痍の中で4浪目に突入したじゅんさんは、一人暮らしをやめて再び実家に戻って宅浪を決意します。この頃には「受験うつ」のような症状はだいぶ落ち着き、コンスタントに6〜8時間は勉強できるようになりました。
彼は前年までからの改善点としては、「外に出るようにしたこと」を挙げてくれました。
「家で勉強もしていましたが、気分が悪くなりそうなときは図書館で勉強するようにしました。週に3〜4回くらいは通っていましたね。そのおかげか、この年は勉強を頑張れるようになりました」
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