じゅんさんは、浪人しようと思った理由を「出身高校で誰も成し遂げていないことをやりたかった」と話します。
「僕が通っていた高校は、3〜4割程度が専門学校に進学し、1〜2割程度が就職で、大学に進学する人が半分くらいでした。同級生は旧帝大に行った人が1人もいませんでしたし、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)でようやく1人くらいだったので、志望校をもっと上にしようと思い、東京大学に設定しました。また、幼少期からお金持ちになりたいという夢があり、そうなるためにはどういうルートをたどればいいかを考えたときに、平均年収が上がる『学歴』を手にしたほうがいいと思っていました」
成績が下降した大きな原因
こうして地元の駿優予備学校の宇都宮校(現在は閉館)に通うことを決めたじゅんさん。
予備校に入ってからは、朝8時に起きて、1時間かけて宇都宮に行き、そこから15時まで授業を受けて、19時まで自習室にいる生活を過ごしました。その成果が出て、5〜6月に受けた河合塾の全統模試の結果は6割と、少し成績を上げることができました。
しかし、そこをピークにどんどん成績は下降していきます。その原因は、彼の生活習慣にありました。
「当時は夜中の3時くらいまでゲームをする生活を続けていました。その状態で予備校に行っていたのですが、とても眠くて、授業に集中できない日々が続きました。そんな日を続けていると余計気持ちも鬱屈してくるし、眠れなくなります。自分を俯瞰できないまま、この生活がずっと受験直前まで続きました」
1浪目の共通テストは45%と、前年よりも少し上がったものの、東京大学は断念します。この年は前期で新潟大学理学部と、後期で茨城大学理学部を受験したものの、結果は不合格。
共通テスト利用で1校、合格した大学があったものの、「若いうちに何かを成し遂げたい」と思っていたじゅんさんは1浪に続き、東大を目指して2浪を決断します。
2浪目を自宅で浪人する決意を固めたじゅんさん。一方で、昼夜逆転の生活は治らず、ちゃんとした勉強ができないまま12月を迎えてしまいました。
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