気鋭の起業家が語る「人を引きつける話し方」の極意。カエカ・千葉佳織代表インタビュー

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カエカ代表取締役 千葉佳織氏
千葉佳織(ちば・かおり)/カエカ代表取締役。スピーチライター。15歳から弁論を始め、全国弁論大会3度優勝、内閣総理大臣賞獲得。DeNAに入社し、スピーチライター事業を立ち上げた。2019年に起業し、kaeka運営を開始(写真:kaeka)
40~50代のビジネスパーソンにとって、部下との「会話力」は組織内で生き残るための必須条件。『週刊東洋経済』5月31日号の第1特集は「最強上司の会話力」だ。

人を引きつけるには、どういう話し方がよいのか。スピーチライターで、話し方トレーニングサービス「kaeka」を運営するカエカの千葉佳織氏に「話し方の戦略」を聞いた。

話し方の戦略「3つの原則」

──どのような話し方だと、人を引きつけることができますか。

本当に伝えたいことを相手の心に響かせ、人を巻き込むには、戦略を持って言葉を紡ぐことが必要だ。「話し方の戦略」には「3つの原則」があり、具体的なメソッドには「言葉」の戦略と「音声・動作」の戦略という2つの軸がある。

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1つ目は「話す目的」を明確にすることだ。どのようなシチュエーションでも「話すことで何を実現したいのか」を頭の中にとどめておくことが重要になる。例えば自己紹介であれば、相手にどう思ってもらいたいか、どんな行動につなげてほしいのかを考えることから始めたい。目的は、定量的でも定性的でも構わない。部下とのフィードバック面談なら「Aさんは悩んでいるようだから、明るい気持ちになって次の行動につなげられるといいな」でもよい。

2つ目は「対象者」を分析することだ。対象者の属性を理解できて初めて、適切な言葉の難易度や解釈を定められる。対象者は、これから話す内容についてどの程度の知識や情報、理解度があるのか、どんな経歴なのか、どの程度興味を持っているかを把握する。

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