人は「作家の食事」より「隣の献立」に興味があるものだから…エッセイストが伝授する"キラキラした自分史"の書き方
ここはぜひ、シンプルにいきましょう。この後に書く文章の内容はまだ考えず、あなたの中に眠っている「キラキラした思い出」を掘り起こすことから始めてみます。
どんなに些細な出来事でもかまいません。その出来事について「他人がどう感じるか」などと考える必要もありません。ただただ、「あの日の思い出」を掘り起こしていけばOKです。
「あれ、意外と書けることがありそう」
「小学校低学年のとき、親に連れられて行ったデパートの食堂で食べたオムライス。あのオムライスが人生で一番おいしかったかもしれないな」
「初めての県大会出場がかかった部活の試合では、とんでもない気合いと緊張で武者震いをしていた。あのときの感覚は、50年後の今もはっきり覚えている」
「難産の末、待望の第1子をこの腕でやっと抱いたときの幸福感。人生で、あの幸せを超えるものなんてなかった」
こんなふうに、過去の自分の身に起こった出来事=キラキラした思い出を掘り起こすと、当時の感情、背後にあるエピソードなど、さまざまなことがどんどん思い出されてきませんか? そうするうちに、「私には書くことなんてない」と思っていた方でも、「あれ、意外と書けることがありそう」と感じませんか?
ただし、"なにもないところ"から思い出を掘り起こすのは難しいでしょう。そこで、思い出を掘り起こす手がかりを作るワークシートを用意しました。実際に書き出すことで、「自分がネタの宝庫で『書ける出来事』をたくさん持っていること」に気づけるはずです。

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