人は「作家の食事」より「隣の献立」に興味があるものだから…エッセイストが伝授する"キラキラした自分史"の書き方

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でも、「おもしろい人生」は、本当に彼らだけのものでしょうか?

テレビで、他人が食べたご飯の内容を紹介するような番組をご覧になったことはありますか? 昭和・平成・令和の時代を通じて、テレビ番組で人気のテーマです。こうした番組では、名だたる有名作家の食事内容も映せば、ごくごく普通の勤め人や家事を担う人のお昼ご飯や晩ご飯もしっかり映し出されます。

作家の食事としてよく紹介されているのは、食通で知られる文豪の通った老舗の逸品や看板メニューなど。一方、いわゆる「普通の人」の食事として登場するのは、そうした派手さはありません。しかし、たとえ派手な食事でなくとも、見ていておもしろいものです。

「量が半端ない! 営業って話す仕事のイメージだけど実は体力勝負なのか」
「油も多め。これで太らないわけだから」
「お弁当のレベル高っ!  残り物のアレンジって本当?」
「手抜きとわからせない術(すべ)がすごい」

こんなふうに、いろいろな興味を持って見ている方は非常に多いと思います。いかがでしょうか? 有名作家が名店で食べていた"なるほどの食事メニュー"よりも、自分にとって身近で、でも、めったに知ることのない他人のご飯をのぞくのが楽しくないはずがありません。

気を遣わずに言えば、誰にも他人の私生活を「のぞき見たい」気持ちが少なからずあります。その興味はいわゆる普通の人の私生活ほど、のぞき見る機会がないものですから、高まっていくわけです。

では、あなたの私生活はどうでしょう。もう、おわかりですよね。「普通で平凡な生活をしている」と思っているあなたの人生は、他の方たちから見たら、「のぞき見たいものの宝庫」です。

●周りの方たちが知りたいと思っているけれど、知る機会のほとんどないエピソード

●自分では気づいていないおもしろさ

がたくさん詰まっているのです。そんな「ネタの宝庫」のあなたが、自分のことを書かないなんて、もったいない気がしませんか?

世界一おもしろいあなたの物語

「自分のおもしろさ」は、意外と自分自身ではわからない──。ここからは、あなたの中にある、おもしろさを見つけるキーワードをご紹介します。

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