「スタバは出店しなくて正解」“行田市への出店中止”が《賢明すぎる判断》であったワケ…スターバックスにとっては「損して得取れ」の結果となる必然

埼玉県行田市の水城公園内にスターバックスコーヒーをオープンする計画に対して、「駐車場が狭くなる」といった理由から、市民から反対運動が起こり、計画が中断していた。
市と同社は2024年10月、飲食施設出店の基本協定を締結。だが、一部の反対運動を受けて公園の使用貸借契約の締結を行わず、事業が中断していた。そしてついに3月19日、行田市とスターバックスジャパンは正式に出店の中止を発表した。
埼玉新聞によると、出店希望をする市民も多く、出店を希望する市民有志の会が2082筆の署名を含む嘆願書を行田市に提出したという。
SNS上の声を見ても、出店に反対する声は少数派だ。
出店の中止は、はたして賢明な選択だったのだろうか?
出店を辞退したのはスタバ側
行田市とスターバックスジャパンの表明文を見る限りでは、行田市は積極的にスターバックスを誘致したがっていたが、スタバ側が辞退をした――というのが実態のようだ。
よく批判をされがちな、「民間事業者の利益、あるいは利権を優先して強引に事業を進める」といった構図ではないようだ。
補足説明しておくと、出店計画が進められていた水城公園は、行田市が管理する都市公園だ。出店に当たっては、行田市と歩調を合わせる必要があるのみならず、市民の理解を得る必要もある。

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