
閉ざされたクリニックの入り口には、会員たちの怒りに満ちた殴り書きが散乱していた(写真:編集部撮影)
コロナ禍の支援策によって落ち着いていた企業倒産が昨年、11年ぶりに1万件を突破した。ゼロゼロ融資の返済や物価高、金利上昇など、企業への逆風は強まるばかり。本特集では倒産の現実を詳細に分析、「倒産危険度ランキング」もお届けする。
「泥棒!」「20万分くらい残ってんだぞ」「金返せ!」
2月4日、JR池袋駅近くのビルに入居する医療脱毛専門クリニック「トイトイトイクリニック」。その入り口には、会員が書いたと思われる殴り書きが散乱していた。
クリニックは2018年に医療法人社団雪焔会(せつえんかい)が設立し、原宿、池袋、新宿の3院を展開。インフルエンサーを起用して集客し、若者を中心に人気を博した。しかしここ最近は会員数が減少。1月31日に事業を停止し、2月17日に破産開始決定を受けたのだ。
突然の破産に会員たちの怒りは収まらない。施術を受けられないばかりか、すでに支払っている料金の返金に関する案内など何もなかったからだ。30代前半の女性会員は、「50万円も払ったのに何の説明もなく、本当に腹が立つ。早く返してほしい」と憤る。
美容整形大手が相次いで参入
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