卵の高騰で注目される「液卵」の大いなるメリット 家で作るだし巻きが“店の味”にグレードアップ

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「スーパーで扱ってもらえなければ、自社で販売するしかないと思い、YouTubeやX、インスタなどのSNSに『#楽たま生活』を付けて『楽ちん たまご』を使ったレシピ動画を発信しました。当時はコロナ禍だったこともあり、自宅で料理やお菓子を作っている方から大きな反響がありました」(白井さん)

家で作るだし巻きが店の味にグレードアップ

SNSの中でも楽ちんたまご公式Xのフォロワーは1.5万人。レシピなどを投稿すると、「いいね」は300〜400、表示回数も2000を超えるのも珍しくはない。また、「楽ちん たまご」のユーザーも「#楽たま生活」を付けて投稿するため、その数は膨大になる。

YouTubeのレシピ動画で紹介されているのは、だし巻きやプリン、茶碗蒸しなど8種類。自分で言うのもアレだが、フードライターゆえに料理には少しだけ自信がある。とくにだし巻きとチャーハンは家族からの評判も良い。レシピ動画に頼らずにいつも通りに作ってみることにした。

電子レンジで簡単に解凍ができるうえ、賞味期限が2年と長いのが消費者としてはうれしい(筆者撮影)

「楽ちん たまご」の解凍は、流水や水中解凍で10分〜20分。または、電子レンジで40〜70秒(500Wの場合)。

筆者は電子レンジで1袋につき、1分間加熱。固まりもせず冷たいままだった。機種ごとに仕上がりが違うと思うので、40秒で解凍できていなければ10秒単位で加熱するのが無難だろう。

通常、だし巻きやチャーハンを作る際、まず卵の殻を割ってかき混ぜる必要がある。その作業がショートカットされるだけで時短になると思った。

「しっかりと卵を溶こうとすると約2分はかかります。たかが2分と思うでしょうが、20回で40分。この時間の価値は大きいと思います」(白井さん)

わが家のだし巻きは、濃縮の白だしと水のみで砂糖は使わない。「楽ちん たまご」はあらかじめ卵をこしてあるため、すぐに材料を混ぜ合わせることができた。チャーハンにいたっては、黄身と白身をかき混ぜるための容器が不要なので、熱したフライパンに解凍した「楽ちん たまご」を直接投入した。

筆者が作っただし巻きとチャーハン。卵の食感がいつもとはまったく違った(筆者撮影)

出来上がっただし巻きとチャーハンはいつも作っているものとビジュアル的には何ら変わりない。しかし、卵の口当たりはまったく違った。やはり、こしてあるためなめらかなのである。とくにだし巻きは顕著で、店で食べる味と遜色なかった。1ランクも2ランクもグレードアップしたような気分になった。次回はプリンや茶碗蒸しを作ってみようと思う。

「SNSで『卵1個分の商品がほしい』という意見があり、1個あたり60グラム×10個の商品を作りました。こちらは名古屋コーチンの卵を使用していますので、濃厚な味わいが楽しめます。卵の需要が落ちてくる夏場に『楽ちん たまご』をたくさん作って、ご家庭の冷凍庫に常備してもらえるよう頑張ってPRしてまいります」(白井さん)

毎朝、スクランブルエッグやオムレツなど卵を使った朝食や弁当のおかずに卵焼きや卵そぼろを作っている人も多いと思う。忙しい朝には「楽ちん たまご」は重宝するだろう。

永谷 正樹 フードライター、フォトグラファー

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ながや まさき / Masaki Nagaya

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。

地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに記事と写真を提供。

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