四季報最新号で探す「利益上振れ」企業ランキング 増額幅トップは証券大手、金融関連が上位に

✎ 1〜 ✎ 425 ✎ 426 ✎ 427 ✎ 428
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

2位の三井住友フィナンシャルグループは金利上昇にともない資金利益が拡大。政策保有株の売却も利益押し上げ要因となり、発表済みの4~12月期の経常利益は1兆6190億円と同35%増えた。

当社は純利益以外の通期予想を開示していないが、四季報は春号で通期の税前利益予想を1兆8000億円と前号から900億円増額。通期の純利益も1兆2500億円に引き上げ、会社計画を上回る業績を予想している。来期は資金利益がさらに拡大する見込み。政策保有株の売却益も継続し、連続して最高純益を更新する見通しだ。

3位は日本郵政と日立製作所がともに600億円の増額で並んだ。日本郵政の経常利益の増額は、ゆうちょ銀行の資金利益が上振れと米アフラック持分益の上乗せによるもの。日立は柱のITと送配電事業が好調なうえ、鉄道の採算性が改善し、春号で通期営業利益が上振れとなった。

増額率が高いサンリオ、ユアテック

増額率で見て大きいのは9位のサンリオ(24.3%)。ハローキティ50周年施策に加え、複数キャラクター戦略がうまくいき、北米や中国でライセンス収入が想定以上に伸びている。

会社四季報公式ガイドブック 改訂版
『会社四季報公式ガイドブック 改訂版』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

第3四半期までの好調な業績を受け、会社側は2月14日に通期の営業利益の見通しを102億円増額となる512億円へと上方修正。四季報は増額後の会社計画よりやや強めの522億円に予想を引き上げている。

15位の東北電力系列の電気工事会社、ユアテックは増額率が3割を超えて目を引く。今期は配電線の経年化対策や地中埋設管路工事が好調なうえ、ベトナムでの大型工事も貢献。

会社側は1月に大幅な増額修正を発表済みだが、四季報はその最新予想にさらに上乗せする形で利益予想を増額している。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事