宇宙船「クルードラゴン」を搭載したロケット「ファルコン9」の打ち上げに成功、日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんが搭乗

イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXは14日、国際宇宙ステーション(ISS)に向かう宇宙船を打ち上げた。ISSへの長期滞在を余儀なくされた宇宙飛行士スニタ・ウィリアムズ氏とバリー・ウィルモア氏がようやく帰還できるかどうか注目されている。
宇宙船「クルードラゴン」を搭載したロケット「ファルコン9」はフロリダ州にある米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センターからニューヨーク時間午後7時(日本時間15日午前8時)過ぎに打ち上げられた。飛行開始から約10分後、宇宙船はロケット上部から切り離され、スペースXは宇宙船がISSに向かっていると発表した。日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんらが搭乗している。

ウィリアムズ、ウィルモア両氏は昨年6月にボーイングの宇宙船「スターライナー」でISSに到着した。当初は1週間程度の滞在予定だったが、飛行中に宇宙船で技術的問題が発生。両氏をこの宇宙船で帰還させるのはリスクが大き過ぎるとNASAが発表した。スペースXの宇宙船で帰還させるとし、滞在期間を約9カ月間延長した。
ISSへのクルードラゴン到着とメンバー交代後に予定されているウィリアムズ、ウィルモア両氏の帰還は、トランプ大統領やスペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)をはじめとして全米の注目と関心を集めている。両宇宙飛行士は3月19日以降に帰還する予定。
今回の飛行で到着した宇宙飛行士は秋までISSに滞在し、物質の可燃性や宇宙空間における人体の反応などさまざまな科学研究を実施する予定だ。
著者:Sana Pashankar
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