都民が驚愕「トライアル」買い物したら便利すぎた 西友を買収!新時代のGMSはこんなにも凄かった
ただ、「1カ所でさまざまなものが買える」ことを人々がメリットに感じなくなったわけではない。ショッピングモールは専門店の集合体であり、ワンストップでさまざまなモノが買える場所である。だからこそ、GMSの強みを持ちつつ、令和という時代に合わせた新しいGMSが誕生してきている。これらを「令和型GMS」と呼んでおこう。トライアルやドンキがその良い例だ。
令和型GMSの特徴は、「効率よく稼ぐ」こと、そして「専門店に負けない商品ラインを作ること」にある。
DXなどを用いて個別最適化された購買体験を作りながら、無駄なコストを省いて効率よく儲けていく。人口減少社会で売上高に依存した規模の拡大が望めない時代においては、当然の変化だろう。
さらに、プライベートブランドの質を拡充させつつ、専門店に負けない品質と値段のバランスを目指す。「対カテゴリーキラー」の戦略だ。
今回訪れたトライアルは「効率よく稼ぐ」の最たる例。ドン・キホーテも圧倒的な利益率の高さを誇るから、そういえるだろう。そういえば、トライアルもドンキも「居抜き」を使って出店コストを抑えていることに特徴があるが、それもまた「効率よく稼ぐ」ことにつながっている。また、後者のプライベートブランドの拡充でいえば、ドン・キホーテの「情熱価格」などは大人気で、同社の経営を支えている。
つまり「GMSはオワコン」というのは半分間違いで、正しく言えば「昭和型GMSはオワコン」なのである。むしろ、トライアルが西友を買収してさらに勢力を拡大しようとしていることに顕著なように、ワンストップショッピングの強みを活かしつつ令和に対応した「令和型GMS」は苛烈な競争に入りつつある。
競合が多いスーパー業界の中でどれほどシェアを伸ばせるか
もちろん、トライアルの今後の展開に懸念点がないわけではない。
例えば、トライアルは自社システムを円滑に運用するため、食品購入においてクレジットカードが使えない。また、その他商品でも3001円以上の購入でなければ、クレジットカードが使えない仕組みになっている。
DXが進んでいる企業だが、意外にも決済においては「現金主義」なところがある。

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