都民が驚愕「トライアル」買い物したら便利すぎた 西友を買収!新時代のGMSはこんなにも凄かった

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ちなみにSkip Cartを使わないお客さんも、ほとんどがセルフレジを使っていたのも印象的だった。私が見たときは有人レジが1つしか空いていなかったにもかかわらず、レジの行列はほとんどできていなかった。 

セルフレジがかなりたくさん置いてあるのが印象的だった(筆者撮影) 

こうしたDX化のおかげもあるのだろう。全体として、店舗を運営する人の数が他店に比べて極端に少ないことが目立った。

2000坪を超えるほどのビッグストアであれば、本来レジだけで10人近い店員が必要だが、この店では有人レジは1つだけで、実質1人でレジを回している。こうして経費を省き、それを価格に転嫁しているのだろう。

これ以外にも、AIカメラなどで顧客の動きを分析して購入商品や行動を分析するシステムを導入している店舗もあり、情報技術を通じた店舗の改革に積極的である。 

これは同じくトライアルが運営に関わっている「NEXMART 01 GO」という業態で撮影したものだが、セルフレジにAIカメラが付いていて、バーコード読み取りよりも速くAIが商品を認識するシステムが実装されている(筆者撮影) 

なんというか、「これが新時代のGMSか……!」という感想を持った。単に大量の商品を安く売るだけでなく、DXを効果的に活用しながら「効率よく儲ける」仕組みを確立している気がするのだ。 

昭和型GMSから令和型GMSへ 

今回トライアルを訪れてみて感じたのは、「GMS業態の変化」である。 
イトーヨーカドーやダイエーの凋落によって「GMSは終わった」と言われることが多い。それらの店は、徹底した安売り合戦で高度成長期の消費を下支えした。これらを「昭和型GMS」だと呼んでおこう。 

しかし昭和型GMSは、消費の成熟と共に人々の好みが複雑になった時代に落ち目を迎える。カテゴリーキラーといわれる専門店や、その集合体であるショッピングモールにシェアを奪われたのだ。 

昭和型GMSの代表格ともいえるイトーヨーカドーは、親会社であるセブン-イレブンから見放されてしまった(筆者撮影) 
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