ジャーナリストとしての転機も同じ時期に訪れた。水俣病60年と熊本地震が重なったこの年、かねてから抱いていたNHKへの違和感が抑えられなくなったという。当時は事実上独り身だったこともあって「50歳からは自由にやろう、と思ったんです」と話す。
飲食店を開業しながらフリーの道を探ろうとしていた時、熊本の旧知の記者に声をかけられた。それがNHKから民放への転職につながった。
転職後は夕方の情報番組でニュースをやさしく伝える解説者として親しまれ、昨年4月からは記者として現場に復帰している。

アラフィフで「ライフイベント」全部乗せ
期せずしてアラフィフで転勤・転職・離婚・入籍・第1子の誕生といった、人生の大きな変化が一気に押し寄せることになった東島さん。
中でも長男の誕生については、「もう50代だから『子どもをもつことはきっと無理だろう』と諦めていたので、子どもができたと知ったときはとにかく驚きました」と振り返る。
では、第1子の誕生から約7年経つ現在は、どのような心境なのだろうか。
後編『51歳で第一子「30代のパパが羨ましくなる」瞬間』では、東島さんの7歳の息子との日常と、唯一「30代のパパがうらやましくなる瞬間」について聞いた。

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