食感がふわふわ!「防災パン」が誕生した裏側 防災パンの印象が一変する「まもるんパン」
「Bread Wonder Factory まもるんパン」では、現在、B型就労支援に向けて、製造工程や作業の見直し、働きやすい環境の構築に取り組んでいる。こちらも同社が手がける介護福祉事業部の障がい者施設と協力し、生活と就労の両面でのサポート実現を目指しているそうだ。

また、こども食堂の運営やイベントの開催、防災教室の実施を通じて、一企業としてだけでなく、地域全体で支援の輪を広げていくことを大切にしている。
「家にあって当たり前」の商品に育てたい
さまざまな事業に取り組んでいる「アートジャパンナガヤ設計」だが、最後に今後の目指す方向についても聞いた。
「シーチキンや鯖缶など、長期保存が可能な缶詰を防災用品という感覚で買っている人は、意外と少ないのではないかと思います。まもるんパンも、そんなふうに“家にあって当たり前”の商品になり、結果的に防災につながればと願っています。
一般的な備蓄品とは異なり、私たちはローリングストックの理解や普及を重視し、その訴求にも力を入れています。小さなまちづくりの取り組みから、大きな支援の輪が広がっていけば嬉しく思います」
3月11日を迎えて、防災について改めて考える機会が増えている。非常時の備えはもちろん、日常の延長として無理なく続けられることが理想だ。「まもるんパン」のように、おいしく楽しく防災を取り入れる工夫を知ることが、その第一歩となればと思う。
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