食感がふわふわ!「防災パン」が誕生した裏側 防災パンの印象が一変する「まもるんパン」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「Bread Wonder Factory まもるんパン」では、現在、B型就労支援に向けて、製造工程や作業の見直し、働きやすい環境の構築に取り組んでいる。こちらも同社が手がける介護福祉事業部の障がい者施設と協力し、生活と就労の両面でのサポート実現を目指しているそうだ。

防災パン まもるんパン
実際に筆者が訪問した際にも手作業でラベル貼りをしていた(写真:筆者撮影)

また、こども食堂の運営やイベントの開催、防災教室の実施を通じて、一企業としてだけでなく、地域全体で支援の輪を広げていくことを大切にしている。

「家にあって当たり前」の商品に育てたい

さまざまな事業に取り組んでいる「アートジャパンナガヤ設計」だが、最後に今後の目指す方向についても聞いた。

「シーチキンや鯖缶など、長期保存が可能な缶詰を防災用品という感覚で買っている人は、意外と少ないのではないかと思います。まもるんパンも、そんなふうに“家にあって当たり前”の商品になり、結果的に防災につながればと願っています。

一般的な備蓄品とは異なり、私たちはローリングストックの理解や普及を重視し、その訴求にも力を入れています。小さなまちづくりの取り組みから、大きな支援の輪が広がっていけば嬉しく思います」

3月11日を迎えて、防災について改めて考える機会が増えている。非常時の備えはもちろん、日常の延長として無理なく続けられることが理想だ。「まもるんパン」のように、おいしく楽しく防災を取り入れる工夫を知ることが、その第一歩となればと思う。

丹羽 桃子 工場見学マニア・ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にわ ももこ / Momoko Niwa

岐阜県出身・千葉県在住。食品メーカーにて生産管理やOEM先管理に携わり、現在はフリーライターとして活動。子育てコラムや地域情報、企業HPなどを中心に執筆。学生時代から工場見学が趣味で、訪問回数は500回を超える。工場見学マニアとしても、記事監修や執筆、メディア出演なども行う。台湾高雄に5年間在住経験あり。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事