配信サービス「スポーツ中継」を巡る熾烈な戦い U-NEXTやアマプラは配信を強化する一方で…
ビッグタイトルの大型スポーツコンテンツの配信実績を重ねるとともに視聴者数を伸ばし、いまやプラットフォームを代表する人気コンテンツとして定着している。
そんななか、2025年からは、日本人選手の活躍で注目度が高まるアメリカプロバスケットボールリーグ・NBA、アメリカプロ野球リーグ・MLBのライブ中継を含む配信を新たにスタートすることを発表した。
NBAはレギュラーシーズン60以上の試合のほか、プレーイントーナメントからプレーオフも配信。MLBは、開幕戦東京シリーズ「ロサンゼルス・ドジャース対シカゴ・カブス」全試合(プレシーズンゲーム含む)のほか、レギュラーシーズンも日本人選手が出場する試合を中心に毎週末2試合、年間54試合をサービス内のSPOTVチャンネルにてライブ配信する。

映画やドラマのほか、バラエティ、ドキュメンタリー、音楽など幅広いジャンルのコンテンツを取り揃え、ワンストップエンターテインメントを掲げるAmazonプライムは、日本でもスポーツをひとつの軸としてさらなる全体の活性化を図る。
U-NEXTはゴルフファンを取り込む
一方、国内サービス最大のコンテンツ数および会員数を誇るU-NEXTも、国内テレビドラマやバラエティをはじめ、Amazonプライムに劣らぬ多彩なコンテンツをラインナップするなか、この2年ほどでスポーツのライブ中継を強化してきた。
昨年はヨーロッパサッカーからプレミアリーグなどの独占配信をスタートしたほか、RIZINやUFCなど国内外格闘技、テニスATPツアー、プロ野球・横浜DeNAベイスターズ主催公式戦、Bリーグ、ゴルフなど、2024年のライブ中継は2844本。今年はさらに多くなる予定だ。
そんななか、2025年より新たに『全米オープン』と『全米プロゴルフ選手権』が加わり、『マスターズ』『全英オープン』とあわせて男子ゴルフ世界4大メジャー大会を単一プラットフォームとして史上初配信することになった。また、国内女子ツアー『JLPGAツアー』も独占配信する。

U-NEXT代表取締役社長の堤天心氏は「スポーツは熱量が高いファンが多く、視聴継続率はU-NEXT全体の1.28倍、なかでもゴルフユーザーは1.4倍ととくにエンゲージメントが高い。加えて、ゴルフユーザーは他ジャンルコンテンツの視聴割合も高く、国内ドラマは73%、邦画は71%とエンターテインメントとの親和性が高い」とスポーツ強化のなかでもゴルフに注力する背景を語る。
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