NHKドラマ「脚本の完成前でも対価」に見る"覚悟" 連ドラ界を変える画期的な取り組みが始まった
第2期の応募期間は、2025年3月17日から31日まで。応募には課題脚本の提出が必要になる。締め切り後、2026年度の放送を目指して企画開発を行う。
第1期の募集時は、プロジェクトの活動内容が想像できず、見送った人もいたかもしれないが、『3000万』という前例ができたことで、趣旨に興味を持つ人も前回よりも増えそうだ。
とはいえ、上田さんや保坂さんは、課題脚本についてはあまり『3000万』を意識しすぎず、書き手としての自分の武器を最大限発揮することを意識してほしいと言う。
「今回WDRで取り込んだ海外ドラマの脚本づくりの手法は、クライムサスペンスに特化したものではないので、第2期ではこの手法を使って、別のジャンルでやったらどうなるか、ということも考えています」(上田さん)

日本の連ドラの脚本作りへの影響
第2期は今回の追加募集で選ばれたメンバーに加え、第1期メンバーからの参加者も含めてチームを再編成する予定だという。スポーツチームのように、試合ごとにスタメンが選ばれるような感じだろうか。
「WDRに参加してもらうことで、海外ドラマの手法やチームライティングに見識のある作家さんの母数が少しずつ増えていく、というイメージです。決して規模の大きな取り組みではありませんが、回を重ねることで、NHKだけでなく日本の連ドラの脚本作りの選択肢が広がっていくといいなと考えています」(上田さん)
作品に一定レベルの安定感と、その都度、新鮮なアイデアが飛び出す可能性のある、スポーツチームのような、作家の劇団のようなものをNHKが持ったら、国民が受信料を払う価値を感じるかもしれない。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら