営業職が意識すべき、会話を弾ませる「褒め方」 褒めすぎはNG、「ちょこさら」で距離を縮める
どんな人とも、さりげなく会話のきっかけをつくれて、相手に「もっと話したい」と思われる方法が「相手を褒める」です。褒め言葉には伝えるほうも伝えられるほうも気分が上がる、プラスのスイッチがあるのです。
ただ、「何を、どう褒めればいいのかわからない」「下手に褒めるとセクハラになるかも」と悩んで結局、言わないでおこうとなることも。特に初対面の相手だと、どこを褒めれば「気分が上がる」のか「刺さる」のか、わからないですよね。
そんなときは、相手が身につけているものや持っているもので「素敵!」と感じたことを率直に褒めてみましょう。たとえば、
「きれいな模様のハンカチですね」
「手帳をお使いなんですね。手書きっていいですね」
相手との気持ちのいい会話は、まずはこんなひと言から。こうした褒め言葉が、次のような返事につながり、会話の糸口になるかもしれません。
「入社したときにもらったもので、気に入っているんです。実は入社当時に――」
「一時期、スマホでスケジューリングしてたけど、手書きもいいよね。なぜって――」
などと会話が展開していけば大成功。コツはストレートに褒めること。
容姿やその人を褒めるのにためらいがあれば、身につけているものや持ちものを褒めてみてください。
観察力が相手との距離を縮める
さらに、見えているものの中でも、特に「その人が大切にしているもの」「愛着を持っているもの」「気に入っているもの」を褒めるとなおいいです。筆記用具、時計、アクセサリー、財布などの持ち歩いているものはその人の個性が詰まっています。「こだわりの一点もの」「手づくりピアス」「味のある革手帳」など、まずは観察してみてください。大切にしているものを褒められると、自分のことのようにうれしくなるからです。
そして、次のステップは、「ものを身につけているその人自身を褒める」。
「お着物、素敵ですね」「その時計おしゃれですね」「スーツかっこいいですね」は第一段階の普通の褒め方。次の段階の褒め方が、
「お洋服もいつも素敵ですが、着物を着られるとより上品になりますね」
「スーツの色が〇〇さんの雰囲気とマッチしていて華やかですね」
褒めるためにはまず、相手に興味を持ち、観察するところから。この姿勢が、相手との距離を縮める第一歩ですね。
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