営業職が意識すべき、会話を弾ませる「褒め方」 褒めすぎはNG、「ちょこさら」で距離を縮める
他にも、店内のあちこちに生花が飾られていたら、
「お花がたくさんあって華やかですね。お花はどうやって選んでいるんですか?」
「社長が花好きで、月ごとにテーマを決めてアレンジを発注しているんです」
オフィスのロビーに社訓が掛けられていたら、
「『挑戦なくして革新なし』っていい言葉ですね。どなたの言葉なんですか?」
「確か、弊社を創業した先代の社長の座右の銘なので」
と、相手が楽に返せる質問から始めていたのです。本題の営業の話はさておき、です。相手が楽に返せる、なおかつ返したくなるきっかけからはじめると、「この人、うちの会社に興味を持ってくれている」と感じてくれます。
訪問した会社の社長室に、「スター・ウォーズ」のフィギュアがズラリと飾られていたときはスター・ウォーズ好きだとすぐわかりますね。
「『スター・ウォーズ』一色じゃないですか。ここまで集めるの大変なのでは。これはレアものなんじゃないですか」
「そうなんだよ。昔から大ファンでね――」
という感じで一気に会話が弾み、お客様の“懐に入る”ことができました。
このように会話の入り口になるセンサーを敏感にしておくと、全体を見渡したときに何をきっかけにしようか、一瞬でわかってくるようになります。
困ったときは「こだわりが感じられるもの」
何を話せばいいか思い浮かばないときは「今、目に見えているもの」そのなかでも「こだわりが感じられるもの」が話題のヒントになります。
プライベートでもビジネスでも、話題に困ったら見回して、「今、見えているもの+こだわりが感じられるもの」に意識を向けてみましょう。そこには会話のとっかかりになるネタがいくつも転がっています。
本題に入る前にまずは相手に興味関心があることを伝えるために見えたものから「いいな」と思ったことにふれてみましょう。会話の入り口になるもの、お店や会社の飾ってあるもの、置いてあるものに興味を持って、本題に入る前に、ちょい褒めできるところを伝えてみてください。
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