「あれ?怒りが消えた」部下への怒りを収める方法 手のかかる部下を「先生」と定義し、教えを請う
部下の離職の原因として多いのが、「上司が感情的になる」ということです。そのため、今、上司にとって感情を整えるスキルは非常に重要になっています。
上司が感情的になりやすい状況として、次の4つが挙げられます。
・部下のミスで問題が起きたとき
・業務に追われて忙しいとき
・自分の要求水準が高いとき(自分の求める水準に達していないと怒りが湧く。求める水準が高いほど怒りが湧きやすい)
これらの状況において怒りを抑える方法を持てるかどうかは、今後の部下の離職率や自身の評価に影響します。
そこで今回は「部下の態度や仕事ぶりが悪いとき」の怒りを抑える思考法についてお伝えします。
大変な部下を持つことは上司として成長するチャンス
上司は部下を持ち、部下を育てることで上司として成長します。
そして、優秀で素直な部下を持ったときよりも、仕事ができなくて、言うことを聞かない部下を持ち、その部下を育て上げることができたときのほうが、上司として大きく成長します。
ある上場企業にお勤めの方がこんな話をされていました。
「前の部署には部下が5人いて、みんな優秀で向上心もあって、指示したことはほぼ完璧にやってくれるし、業務効率改善や顧客満足度向上のための意見も提案してくれました。
それで7年間一緒に仕事をしましたが、優秀な部下に感謝する一方で、『自分は上司として成長しているのだろうか?』という不安もありました。
その後、別の部署に異動になったんですが、その部署には態度が悪い部下や仕事ができない部下もいて、そういう部下を育てて、まとめあげることができず、部署の業績が下がり、メンタルもやられました。
その時に、自分がこれまで上司として成長できていなかったことを痛感しました」
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