東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「無能と見なされる上司」がやりがちな"悪いクセ" 部下が上司を優秀だと思えない致命的な理由

8分で読める
  • 西 剛志 脳科学者(工学博士)、分子生物学者
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

私は妻に「講演会の資料を準備しておいてもらえるかな」と頼みました。

大事な資料だったのですが、頼んでから1週間経っても準備している様子はありません。2週間経っても準備してくれていない。そしていよいよ講演の3日前になっても、それでも準備してくれていませんでした。

普段、私は怒ることはないんですが、そのときはだんだんイライラが募ってきて、妻に声が大きくなってしまいました。

「なんでこんな大切な資料を準備してくれないの?」

すると妻はこう返答したんです。

「すぐにやってと言われなかったから、ギリギリでいいと思った」と。

「理解」をするのではなく、「認識」をする

私の中では大きな仕事は早く準備して心理的に楽になりたいという無意識のルールがありました。勝手にそうするのがあたりまえと思い込んでいたんです。

『結局、どうしたら伝わるのか? 脳科学が導き出した本当に伝わるコツ』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

でも、妻はそれを知りません。共有もできていませんでした。時間に対する価値観の違いをお互いに認識していなかったのです。そこで、今後はこういうことがないよう価値観の共有をしました。

「今回は僕がちゃんと伝えてなかったのが悪かったんだけど、今後大きな講演会があるときは、すぐやってくれたら自分としてはすごく助かるので、お願いしてもいいかな?」

そう提案したら、「もちろんいいよ」と妻は答えてくれました。それ以来、大きな講演会の仕事があったときは、すぐに準備してくれます。

価値観の共有はできていると思い込んでいても、こんな感じに共有できていないことは多々あると思います。

価値観の共有ができればコミュニケーションはかなり改善されるはずです。たとえ価値観が大きく違っても、お互いの価値観を認識するだけでもいいのです。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象