「無能と見なされる上司」がやりがちな"悪いクセ" 部下が上司を優秀だと思えない致命的な理由

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いまは強い言葉を使うと「パワハラになってしまうんじゃないか」というリスクのある時代です。こんな時代だからこそ、パワハラにならないように話しながら、行動変容を促すことができるBYAF法は、ぜひ身につけておきたいメソッドです。

パワハラになるかもと心配して、部下の指導ができないという話をよく聞きます。何かを言うと強く感じられる。でも言わないと育てることができない。そんな心配がある人はBYAF法を使ってみてください。

超常現象などを扱うテレビ番組で有名な言葉に「信じるか信じないかはあなた次第です」というのがありますが、あの言葉も、まさにBYAF法です。

あのひと言で、視聴者は自分ごととして考えるようになり、「もしかしたら真実かもしれない」と感じるようにもなるのです。

価値観を認識するだけでも、見え方は変わる

「上司はなぜ無能なのか?」問題には価値観の相違が根本にあるケースもあります。

実際に無能な上司もいると思いますが、多くは価値観の違いが、相手から「無能」の烙印を押される理由なのです。そんな価値観の違いがある場合は、「ABXシステム」を使えば、「上司はなぜ無能なのか問題」を解決することができるかもしれません。

「ABXシステム」のAとBは人。Xは対象となる考えや意見です。もし職場で気まずい空気があるとしたら、その正体はこのABXシステムで説明できます。

AさんとBさんが注目しているXに2人ともプラスの感情を持っていれば、2人の感情はプラスになります。逆に、AさんとBさんがマイナスの感情を持っていても、2人の感情はプラスになります。

同じものを好む、同じものを嫌う相手は、脳にとっては「仲間」だからです。一方で、Xに対する感情がそれぞれ異なってしまうと、2人の感情はマイナスになります。脳にとっては、反対のものを持っている相手は「敵」になってしまうのです。

(出所:『結局、どうしたら伝わるのか? 脳科学が導き出した本当に伝わるコツ』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

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