「そうそう!」と考えるBタイプの人のほうが、多くの情報を得て、それを生かすことができる、ということでした。
実際に東大生に同じ質問を聞いてみると、確かにBタイプのほうが圧倒的に多いです。本を読むとき、人の話を聞くとき、記事や新聞を読むとき、頭のいい人は「なるほど」ではなく「そうそう」と思って、情報を摂取している場合が多いのです。
例えば、東大生の読書感想文や本の感想には、「新しい知識が得られてよかった」というものは少ないです。「自分が今まで考えていたことと同じで、知識を再確認することができてよかった」「頭の中を整理することができた」という感想を持つ人のほうが多いです。
僕はこの現象は、理解のプロセスによって生じているものだと思います。
まずそもそも人間は、完全に未知な情報を頭に入れることは不可能です。自分にも理解できるような部分が一部あって、そこをとっかかりにして物事を理解していきます。よく、「例え話」をすることで理解が深まることってありますよね。それと同じです。
瞬時に「例え話」ができるかどうか
「情報は、整理することで記憶しやすくなる」と言われても、よくわからないと思いますが、「ただ情報を無作為に覚えようとするのは、服を畳まずに確認もせずにクローゼットに突っ込むようなもの。後から引っ張り出そうと思っても、思い出せなくなってしまう。だから、情報を整理しておかないといけない」と言われると、納得できるのではないでしょうか。
頭のいい人というのは、情報を得たときに、自分の頭の中で整理し、瞬時に「例え話」を考えることができる能力のある人だと言えます。
例えば先ほどの話を、自分のことに置き換えて考えて、「確かに自分も、ノートがごちゃごちゃしていて読みづらい科目は忘れてしまいがちだな」と考えることができる人は、新しく得た情報をきちんと理解することができるのです。
この、「読んだり、聞いた話を具体的に自分にも当てはまるように噛み砕く」というプロセスが「そうそう」なのだと考えられます。
逆に、「なるほど」と考えてしまうのは、一見素直に見えますが、実際にはなぜそうなるのか、根本的にはわかっていないことになります。噛み砕かずに情報を丸のみしているようなもので、消化不良を起こしてしまうのです。
素直に情報を受け入れるだけでは、頭の中に情報はたまっていきません。しっかりと、自分の頭で考えて、「具体的にしていく」という過程が大事なのです。ぜひ本を読んだり、話を聞くときには「そうそう」を心がけるようにしてみてもらえればと思います。
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