「平日の通勤通学もそうなのですが、土日がすごいですよね。流山おおたかの森駅周辺の商業施設に買い物に来られる方がたくさん。昼間は線路沿いを散歩している保育園の子どもたちを見かけることがありましてね。我々も声をかけて電車のカードを配るなどしています」(齋藤駅長)
人口減少時代にあって、小さな子供がいるファミリー層が移住。小学校が次々にできて、それでも足りないなどと言われるほどの流山。人口減に苦しむほかの都市からすれば、まさに垂涎の存在といっていい。
その背景にあるのは、いうまでもなくつくばエクスプレス。ただ、同時にそれと交差する東武アーバンパークラインの存在も欠かせない。流山おおたかの森は、2つの路線が交わることによって、これほど皆がうらやむ大成長を見せたのだ。
学生たちの姿が目立つ駅
齋藤駅長が預かるアーバンパークラインの流山市内のほかの3駅は、そうしたおおたかの森の発展を下から支える、小粒であってもピリリと辛い、そんな存在の駅ばかりだ。まずはいちばん北、流山おおたかの森駅から最も遠い運河駅を訪ねてみよう。
運河駅は、その名の通り利根運河のすぐ近くに置かれた駅だ。橋上駅舎の東口から線路に沿って北に歩くと、すぐに利根運河を渡る橋が見えてくる。運河の先には東京理科大学のキャンパスがあって、若い学生たちの姿も目立つ。ちなみに、運河を渡った北側はもう野田市である。
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