「機密情報を生成AIで扱える」最新PCの重要な工夫 オンデバイスAIがパソコンのビジネスユースを変えるか

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このほかにもオンデバイスAIを活用した機能を搭載している。のぞき見検知機能では、カフェやコワーキングスペースで作業しているときに、背後からの視線を検知した際に警告を表示し、ワンタッチで画面を保護できる。

バッテリー管理にもオンデバイスAIを活用している。ビデオ通話中であることを自動で検知して、省エネルギー設定を行う機能が搭載されている。AIが自動で適切な電力管理を行うため、バッテリー駆動でオンライン会議を8時間以上続けることが可能としている。

動画視聴時のハンドジェスチャー操作も搭載する。例えば料理中にレシピ動画を見ながら作業するとき、手が汚れていても空中でジェスチャーをすれば再生や停止などの操作ができる。

プレゼンテーション中のスライド操作にも応用可能で、よりスムーズな進行をサポートしてくれる。こうしたジェスチャー認識も常時稼働させられるが、オンデバイス処理のおかげで、ほかのアプリケーションのパフォーマンスを妨げることはなく、認識精度も向上したという。

資料
ハンドジェスチャー機能もAI処理によって高精度で動作するようになった(筆者撮影)

Microsoft純正のAI機能も標準搭載

また、Core Ultraプロセッサーを搭載したCopilot+ PCとして、マイクロソフトの独自AI機能も標準で利用できる。

例えば、PC上で行った作業内容を自動で記録し、あとから自然言語で検索できる「リコール」機能が用意されている。「赤い建物が写っていた資料」といったあいまいな記憶でも、関連する過去の作業を瞬時に引き出せるのが特徴だ。

画像生成・編集の領域では、Windows標準の「ペイント」アプリに「コクリエーター」機能が追加され、テキストプロンプトと手書きのラフスケッチを組み合わせて画像を生成できるようになった。「フォト」アプリに実装された「イメージクリエーター」や「リスタイル」機能を使えば、AIを活用した画像生成や既存写真のスタイル変更も簡単に行える。

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