婚活中男女が一度は直面する「スキンシップ」の壁 乗り越えないと先はないが、タイミングも重要

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この触れ合いがあって、2人の距離感もいっそう縮まったのだろう。そこから1カ月の真剣交際期間を経て、こうじはりえにプロポーズし、成婚退会をしていった。

手をつなぐなどの触れ合いは大事だが、そこから先はどう進んでいったらいいのか。実は、結婚相談所には「男女の関係になったら、成婚とみなす」という規約がある。

自由恋愛や婚活アプリなどの出会いでは、出会ってすぐに男女の関係になったとしても、2人の合意があれば問題にはならないし、どちらかが遊び目的だったとしても、それは自己責任だ。

しかし、結婚相談所はカジュアルな男女の出会いの場ではなく、出会った相手と真剣に向き合って結婚するか否かを決める場所だ。したがって遊び目的や、気軽な気持ちで男女の関係になることを禁じている。

ただ、この規約があるために、これまで恋愛経験がほとんどなく、男女の関係にもなったことのない人たちが、相手を見誤ってしまうこともある。

たった3カ月で離婚になった

すでに成婚退会をしたゆうた(37歳、仮名)だが、筆者の相談所に入会面談にやってきた4年前は、バツイチでの入会だった。最初の結婚も結婚相談所での出会いだったそうだが、たったの3カ月で離婚になったという。

離婚理由を聞くと、こんなことを言った。

「前の結婚相談所では、1年間活動をして結婚しました。恥ずかしながら、それまで恋愛らしい恋愛をしたことがなかったし、女性経験もありませんでした」

初めての婚活だったので、最初のうちは苦戦をしたのだが、30人近くと見合いをし、3つ年下のゆき(仮名)と成婚した。

プロポーズは彼女の30歳の誕生日、ホテルの最上階にある夜景のきれいなレストランだった。その日に初めての夜を過ごそうと、ホテルの部屋も取っていた。プロポーズが成功し、「今日は部屋を取ってあるんだ。一緒に泊まろうね」と言うと、彼女から思わぬ言葉が返ってきた。

「今日は親に“泊まる”とは言ってきてないし、まだ結婚する報告もしていない。部屋には行くけど、時間を見て帰るね」

それを聞いて、確かにまだ親御さんに結婚の許しを得ていない。それなのに外泊をさせたら、親御さんにあまり良い印象を持たれないかもしない、と考え直した。

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