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メルコイン「会員1000万目標で人々の認識変える」 ユーザー数300万人、会員数で国内交換所1位に

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サービス開始から2年足らず、会員数国内首位の暗号資産交換所に成長したメルコイン。メルカリグループとして、暗号資産の領域にどう挑むのか。

メルコインの中村奎太氏は、世の中の暗号資産に対する「パーセプションを変えないといけないタイミングに来ているのでは」と強調する(撮影:尾形文繁)

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メルカリの子会社で暗号資産(仮想通貨)交換所を運営するメルコイン。サービス開始は2023年3月と後発ながら、会員数で国内1位の規模を誇る。この顧客基盤をどう活用していくのか。社長CEOの中村奎太氏に聞いた。
【インタビューでの主な質問】
Q 国内1位となった顧客基盤をどう活用する?
Q 過去に「ブロックチェーンは使えない」となぜ判断?
Q AIとブロックチェーンでの違いで感じることは?
Q 今後10年、交換所ビジネスをどう見る?

「マスアダプション」が形になった

――サービス開始から1年9カ月後の2024年12月で会員が300万人に。預かり資産規模では遠くおよびませんが、会員数はコインチェックの219万人を超えて国内1位です。

サービス開始前に行ったアンケートでは、今後ビットコインなどの暗号資産を売買したいと思っている人たちが14%程度いた。メルカリのアクティブユーザーが約2300万人なので、200万人ぐらいは使ってくれるのではと想定していたが、それを上回った。

地元に帰って友達のお母さんが口座を作ったなどの話を聞くと、スタート時に目指したマスアダプション(一般大衆による受け入れ)が形になってきたと実感する。

海外のクリプト(暗号資産)関係者に会うと、「グローバルでここまでマスアダプションしている会社はない。信じられない」と驚かれる。投資や決済に使うなど、明確な目的が薄いライト層も暗号資産を持っていると知ると、「嘘だろ」みたいな反応が返ってくる。

――今後、どこまで伸びるんでしょう。

国内個人の証券口座数が約3700万であることからも、まだまだポテンシャルがあると考えている。メルコインの会員が1000万人までいけば、世の中の暗号資産に対するパーセプション(認識)はそうとう変わるはず。

サービス立ち上げ初期ということもあって今は年間200万増のペースだが、今後は少し緩やかになるだろう。1000万は5年、10年のスパンで見ておきたい。ただ、10年はかけたくない。

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