仕事のセンスが抜群すぎる人と凡人の決定的な差 「それだ!」の答えを出せる、たった1つの思考の型

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彼らは一見、同じ情報を使っているように見えて、その「裏側」にある隠れたホンネや欲求を見つけ出し、それを的確に活用しています。いわば「いつもの思考」の裏側に目を向けているのです。

情報の裏側から考える「インサイト思考」

マーケティング用語でこれを「インサイト」と言います。優れたアイデアや解決策を出してくる人たちは、ほとんど無意識に「インサイト」を探し出して使っています。センスの良いアイデアの源泉となる、この「インサイト」を探し出すための「裏側の思考法」を具体的に示すのが「インサイト思考」です。

(出所)『センスのよい考えには、「型」がある』

私は、広告会社・電通で長年マーケティングを担当してきました。クライアントの商品をよく売れるようにしたり、こちらの狙い通りにイメージを持ってもらったり、生活者に動いてもらうためのマーケティング戦略を作るのが私たちの主な仕事です。その戦略に基づいて、人々に商品を買ってもらうための方法や広告の出し方が決まっていきます。

電通のマーケターは、クライアントから日々「売れない、あるいは売れなくなった商品をどうにかしてほしい」というご相談をいただきます。これまでのやり方では行き詰まってしまった、別のやり方を検討することが必要になった、などの局面を迎え、なかなかうまくいかない現状を打破するためのご相談が、次々と持ち込まれるのです。

そんな電通のマーケターが現場で実践しているマーケティングのプロセスの中で、心臓部と言っても差し支えないのが、この裏側から考える「インサイト思考」です。

「裏側から考える」インサイト思考を一言で説明するならば、「インサイト=人を動かす隠れたホンネ」を考えていく思考法です。 行き詰まった現状を突破し、少ない力でより大きな成果を得られるのがそのメリットです。広告業界では「インサイト思考」が数多くの成功事例を生んできました。

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