加齢臭よりも嫌われる！　40代からの大問題 夏の終わりの油断が招く“死角”の正体とは？

ミドル脂臭は、30～40代の男性に特有のニオイの為、このように名づけられた。加齢臭とは異なり、使い古したアブラのようなニオイが特徴で、35～45歳で発生のピークを迎える、女性が嫌がるニオイだ。口臭や足のニオイよりも感じやすいという側面もあり、周囲に不快だと感じられやすいこともミドル脂臭の特徴の一つとなっている。個人差はあれど、いわば加齢臭よりもインパクトの強い体臭。それがミドル脂臭だ。

ミドル脂臭の発生源は解明済み
正しいケアをすれば心配無用

加齢臭よりも不快なニオイのミドル脂臭が発生していると知って、40代前後の男性陣は急に自分の体臭が気になったかもしれない。しかし、過度に心配することはない。ミドル脂臭の発生源とニオイの原因物質は2013年にマンダムによって解明されているからだ。

ニオイの発見と原因を検証していく中で、ミドル脂臭は主に後頭部から首の後ろにかけて発生することが明らかとなった。発生源が自分の鼻と反対側であることも、自分では気づきにくいニオイであることの一因となっている。そして原因物質は、汗に含まれる乳酸が頭皮に住む常在細菌によって代謝・分解されて発生する｢ジアセチル｣という身近な成分。ヨーグルトやチーズなど発酵食品の主要な臭気成分としても知られる物質だ。

また、ジアセチルは皮脂中の中鎖脂肪酸と共存することにより、さらにニオイが増悪し、ミドル脂臭に変化してしまう。しかし、後頭部と首の後ろを日常の中でケアすれば、オフィスや電車の中で、女性が自分の後ろに立ったとしても心配する必要はないのだ。