親に圧力となる「愛情かければ素直な子に育つ」 発達障害の子を持つ親は自分を追い詰めてしまう

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発達障害の子を持つ親の心が楽になる本
寝かしつけがうまくいかず、子どもにイライラするのは、まだやらなければいけないことが親側に残っているときだからです(写真:kapinon/PIXTA)
発達障害の子を持つ親御さんは、知らず知らずのうちに気を張り、自分を追い詰めてしまいます。「自閉スペクトラム症」の診断を受けた3人のお子さんを持つ外科医ちっちさんの著書『発達障害の子を持つ親の心が楽になる本』より、今の生活が少しでも楽になり、親御さんが上手に子どもと接することができるようになるコツを紹介します。

何ひとつ思い通りにいかない

「愛情を持って育てれば、素直で賢い子に育つ」「子どもは育てたように育つ」。そんなふうに考えていた時期が私たちにもありました。ところが、1人目の長女が生まれ、子育てが始まって驚きました。

生まれたばかりの長女は、ものすごく神経質な子で、ちょっとでも気になるものがあるとなかなか寝ません。やっと寝たと思ったら、ちょっとした物音で起きてしまいます。

「新生児だし、新しい世界には不慣れだよな……」と思い、一度は納得しました。よく眠れるように寝具や服を見直し、お腹が空いた時間が少なくなるように授乳の間隔や量を考え、よく眠れると評判のスイングを買い、なるべく環境を整えました。

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