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有料会員100万人「radiko」のビジネス的伸びしろ 広告ビジネスと新規ビジネスの尖兵として

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不肖、私の音楽番組も、けっこうマニアックなのだが、全国のリスナーに支えられている。いただくメールのうち、感覚的にいえば3分の1ほどは関東エリア以外からのものだ。

ということは「マニア向けの番組×マニア向けの広告」という構造に可能性が見出せる。もっと番組(コーナー)の内容と連動した、より限定的な「マニアセグメント」の広告展開を追求するべきではないだろうか。

あと思うのは、「ラジオショッピングの活性化」である(これはラジコとの直接の関係はないのだが)。

聴いていて、もったいないと感じるのは、ラジオショッピングの枠に入った途端、原稿棒読みになるパーソナリティが多いこと。結果、商品の魅力がリアリティを持って伝わらず、また、番組本編から独立した感じとなり、リスナーの「聴取熱」が下がる場合が多そうなのだ。

もっと番組本編とシームレスに、パーソナリティ自身の言葉と世界観の中で、商品を語るべきではないか(その点、ショッピングキャスターの物まねを執拗に続けることで、番組の世界観に引き込むABCラジオ『ますだおかだ増田のラジオハンター』の増田英彦は賢明だと思う)。

ラジオ界の新規ビジネスとして期待できること

以上を既存ビジネスの拡大とするならば、ラジオ界としての新規ビジネスとして期待したいのが、ラジコをプラットフォームとした、「BtoB」ならぬ「BtoC」、つまり「BtoL(Business to Listener)ビジネスの活性化」であり、これが今回の本論である。

上記、既存広告ビジネスの商流は、広告主からラジオ局に広告費が流れる構造だ。つまり俗に言う「BtoB」(企業間取引)であり、その商流に消費者=リスナーは存在しなかった。

しかし、スマホ(PC)の中のラジコは、ラジオ局とリスナー1人ひとりを直結するメディアである。ということは「BtoLビジネス」のプラットフォームになり得るのだ。

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