「本当の人生」にもっとも必要な夫婦関係の見直し 一度目や若い頃の結婚は「偽りの自己」が決めがち

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(写真:プラナ/PIXTA)
人は周囲の環境に迎合し、適応するために「偽りの自己」を形成していきます。ただ、周りに合わせすぎて、本当の自分を見失った状態は心の健康に悪影響を及ぼします。それまでの肩書や社会的地位が清算される人生後半こそ、「本当の自己」に戻れる好機です。本稿では、『本当の人生 人生後半は思い通りに生きる』より一部抜粋・再構成のうえ、「本当の自己」の取り戻し方をご紹介します。

最大の障害になりうる配偶者の反対意見

定年や引退、子育ての卒業などで、人生の次のステージが始まる際に、本当の自分で生きていくためには、人づきあいの見直しも必要です。

出世のために、保身のために、この人とつきあっていなければならないと思っていた人については、その必要がなくなれば、無理につきあう必要はありません。本当の自分が楽しくつきあえる相手とだけ、つきあえばいいということになります。

その中で、もっとも見直しが必要だと私が考えているのが、夫婦関係です。本当の自分として好きに生きたいと思っても、世間体が悪いと真っ先に止めに入るのは、多くの場合、配偶者でしょう。

あるいは、残りの人生はラーメン屋めぐりだの、ワイナリーや酒蔵をめぐって暮らそうと思っていても、身体に悪いと言って止めにくるのもやはり配偶者(子どもの場合もあるでしょうが)でしょう。

歳をとったから異性とフランクにつきあいたいというような場合でも、必要以上に嫉妬したり、怒ったりするのは配偶者ではないでしょうか? 

あるいは、これからは老後の蓄えのつもりで貯めたお金を、楽しみのために使おうとする際に、ブレーキになるのも配偶者のような気がします。それで残りの人生、ずっとがまんできるのかを考える必要があるということです。

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