「ジャッキー・チェン」が語る"70歳からの仕事観" 日本への思い、有名なNG集の誕生秘話も聞いた
おっしゃるとおり、本来はスケジュールの都合で来日することはできないなと思っていました。ちょうど僕はカナダで『ベスト・キッド』の新作の撮影をしていたんです。
でも撮影をしている最中も、日本に行きたいな、という思いが募るばかりでした。とはいえ、遊びに行くわけにはいかないし、仕事で行くなら、当然ファンの皆さんと会う時間をつくりたい。
そこで自分としても、どうやって時間を作ろうかと、いろいろと考えました。それで製作サイドに、香港へ移動するときは時差ぼけになってしまうんで、2~3日ほど休みをもらえないかと交渉したんです。
でも本当のことを言うと、僕は時差ぼけなんて一切しないタイプなんですけどね(笑)。それで時間をもらうことができたので、日本に来ることができたというわけです。
――それで日本のファンもジャッキーさんにお会いすることができたわけですね。
日本に来たいとずっと思っていたので、ファンの皆さんと再会することができて、本当に嬉しいんです。日本のファンの皆さんには昔から映画を見ていただいたんですよね。
当時はまだ子どもだったという方も多いかと思いますが、そんな彼らが大人になって、結婚して、子どもが生まれて。そしてその子どもがまた大人になってと。だから僕にとって皆さんは単にファンというだけではなく、僕の家族なんですよね。
エンドロールのNGシーンに込めた思い
――ジャッキー映画といえば、エンドロールのNGシーンが代名詞ですが、今回の映画では過去に撮影されたジャッキー映画の数々のNGシーンが登場し、物語を描くうえでもものすごく大きな役割を果たしていました。ジャッキーさんがNGシーンに込めた思いとは?
それは何十年も前の話になります。だいたい映画の撮影が終わった後というのは、編集をするわけなんですが、それは自分でやってきたわけです。
それで編集するときに、いろんな映像の素材を見るわけなんですが、やはりここはNGだな、これはもう失敗だなと思うところが出てくるんです。でもこれはこれで面白いんですよね。
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