あれから2年。スマートフォンの性能はムーアの法則よろしく新機種ごとに驚く性能となっているし、同時にデザインも秀逸ときている。機種そのものだけでなく、SNSをはじめとしたネットワークの充実を意識した仕様など、消費者の全方位的な要求に応えるものとなってきている。この2年というタイミングに合わせるように、キャリア各社の買い換えの受け皿作りも熱を帯びているなか、注目が集まる「ギャラクシーS6シリーズ」を検証した。
F1.9の驚き。
カメラのレンズはこんなにも進んでいるのか。
スマホの登場で腕時計を持たなくなった話しをよく聞く。デジカメもスマホ搭載のカメラの進化によって同じような境遇にあるだろう。スマホのカメラは驚くべき進化を遂げている。S6シリーズもそうだ。まずは核となるレンズ。
F値1.9という高品質のレンズ持つS6。専門的な世界なので簡単に記すと、F値というのはレンズの明るさ(レンズを通って写る像の明るさ)を表す単位だ。カメラをたしなむ方はご存知かと思うが、数値が低ければ低いほど明るく、光を取り込む範囲(量)が大きい(多い)ために、被写体中心から離れているものは「ボケ」る現象になる。このボケ感が味となるのがF値の低いレンズの特徴だ。
そして、光を取り込む量が多いわけなので、当然、夜景などの暗い状況の撮影に強みを発揮する。

写真(上)は、夜のビル壁に映る木の影。
Galaxy S6エッジでカメラマンに撮ってもらった1枚だ。街路灯も遠く、他のビルから届く明かりだけで映る弱い影。それを捉えたものだ。今までのスマホカメラではここまで陰影は出にくい。明るいレンズを搭載する同機なら、このように見たままに近い状態で撮れる。
カメラマンいわく、夜景でも「明るい夜景」つまり街中などでは昨今のスマホも条件が整えば綺麗に撮れる。しかし明暗の強い場所や、本当に暗いところではその差が如実に出る。このS6シリーズのカメラは、動く被写体にもよくついていき、通常ならあきらめてしまうものも撮れる、という新鮮な手応えがあったという。
そして写真(下)は雨の様子。しっかりと跳ね返る雨の様子をとらえることができている。雨声の聞こえるこの写真も、レンズの良さのなせるわざ。
一眼レフでF値1.9のレンズを買うと非常に高額なのだが、そんなレンズが「普通に備わる」時代なのだ。

「撮りたくなる」仕様を網羅
明るいレンズの威力は先述のとおりだが、ギャラクシーS6シリーズのカメラは、撮るという行為そのものに高い満足感を与えている。
フロントとリア、その両方にF値1.9のレンズを使用しているのに加え、リアカメラは約1,600万画素の解像度を有し、これは4K動画の撮影にも対応しているレベルだ。

カメラ本体に光学式手ブレを適応させ、旧バージョンよりも画質の劣化を抑えているので、高画質動画などはその撮影の楽しみを享受できることだろう。
数年前から多くの機種で装備されるようになった〈HDR〉も、このギャラクシーはシャッターを切るまえにリアルタイムで確認してから撮ることができる。これ、実はiPhoneなどほかの機種には無い便利機能。撮ってみなければHDR生成された写真ができない機種が多いのだ。強い光に躊躇しないで良いHDRは、日常使いには重宝することこのうえない。
ほかにも、動く被写体にフォーカスを当て続ける〈トラッキングオートフォーカス〉、撮影後にフォーカスを変えられる〈選択フォーカス〉がある。どれも、撮影時の実体験の際に、じつは欲しかったというものばかりだ。
S6シリーズは更に〈プロモード〉を装備している。フォーカス、露出、測光(どこの光源を基準にするか)など、デジカメと同じような設定が可能だ。
約0.7秒で起動するカメラにつめ込まれた、技術の粋。スマホはカメラ、考える人は多いだろう。多くの優位性を持つS6シリーズはその購入ですでに他者との差別化が決定するのだ。
GalaxyのためのモンスターCPU
カメラの性能を最大限に引き出すためにも、そしてさまざまなアプリケーションも高性能になってきているいま、スマホの心臓であるところの〈CPU〉は重要となってくる。
まさにモンスターと呼ぶにふさわしい「オクタコアCPU」を搭載したS6シリーズは、オクタ=8個のコアをもつCPUだ。オクタコアという方式は実は以前からあった。それはハイエンドコンピューターやサーバーに使われるもので、高速な演算処理が必要とされる環境だ。他社のスマホでよく聞くのは「デュアルコア」だろう。名称からすでにその優位性が分かる。
特に動画処理などではCPUの性能はモノを言う。カメラの章で述べた4Kの動画撮影が可能なのも、このモンスターなCPUが動いているからである。いまだ多くのスマホはフルHD(1080)ピクセルの撮影のみだ。
SNS、ゲーム、カメラ、この3つは常時立ちあげている人が多いだろう。これに、メールや地図など頻繁に使うアプリが加わってくれば、スマホは普通ヘトヘトになる。オクタコアCPUに加え、「3GB」のRAMとユーザーメモリを搭載してるS6は、複数立ちあげ(マルチウィンドウ)使いにも強い。よく聞く「サクサク動く」という表現は、S6で実感できて述べられるべきものだろう。
あと、これだけ動いてもバッテリー消費を抑え、先代のS5よりも持ちが良く、発熱も抑えられていることもポイントとして付記しておく。
S6シリーズの可能性

いままで紹介してきたものはギャラクシーS6シリーズの特徴の一部だ。単なる高機能にしました!――ではなく、どれもが使うユーザーの姿を想像できる。
優位性とは、使う時の満足感だ。S6シリーズの特徴である〈ワイヤレス充電〉などは無意識に享受している利便性のひとつだし、特にカメラの進化は、スマホに与えられた付加価値、「それで何ができる」ということに力を注いでいることの現れだ。
SNS全盛の時代に、1枚の写真がユーザーを印象づけてしまうことだってある。自分が撮るもののクオリティが高いということはそれだけで差別化できているし、見る側に立てばしっかり目に留まる。もちろん写真だけでなく動画もだ。YouTube(R)であれば、今や10代から40代の広い世代で「モバイルからの視聴」が半数を超え、特に20、30代は約7割もの人がいる*というのがいまの社会だ。
そもそも、スマホが選ばれる理由は何なのか。女子高生は“ケースが豊富”という理由が上位にくるといった話を聞く。だが、われわれ〈いいおとな〉はケースではないはずだ。今回のGalaxyS6シリーズのような優れた外観、それで何をするかが満たされていることが、選択の理由になる。
さあ、大幅な進化を遂げたギャラクシーS6シリーズが活躍する姿を想像してみてはどうだろう。
ギャラクシーシリーズで言えば、急激な進化を見せた「S4」の発売から今年で2年。ちょうど2年縛りの更新の年である。iPhoneが複数キャリアの扱いになったのも2年前だ。