【ムーディーズが日本国債格下げ・格付け担当者に聞く】政権が安定しないと、経済成長や財政再建の実現は困難だ

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リスクゼロではないことは、顕著に国債の利回り、CDSスプレッドに表れている。銀行が保有するかどうかはその国債次第だといえる。米国のCDSスプレッドはAAA格の範囲にとどまっているし、日本の国債もAAA格と同様の低いスプレッドにとどまっている。

--今後、日本の格付けがポジティブに動く要因として、財政再建の進展と景気の継続的な回復を上げているが、その前にまず、安定した政権が前提となると考えてよいか。

そうだと思う。財政再建の問題は非常に根深いものなので、幅広い政策的な対応が必要で、時間もかかる。したがって、小泉政権は長期政権となったことが実際の財政改革の実現につながった。そうした前例を見れば、財政再建を実現するには、できるだけ長期政権化させるということが必要だ。
(大崎 明子 撮影:尾形 文繁 =東洋経済オンライン)

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