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「円高に流れる効果」が現れるまで何カ月必要か 予想以上に強い米国経済が招くドル高リスク

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日銀のマイナス金利解除後も円安が続いているが、一気に加速するようなことはなく比較的膠着した状態が続いている。それは財務省の介入姿勢が日に日に高まっているからで、円安が進むのも市場参加者は警戒している。財務省は役割を果たしているといえる。

円安のメリットとデメリットをみよう。

まずコストは当然発生している。輸入費用が上昇している。一方で、輸出には恩恵だ。海外投資でも投資先の資産価値が自国通貨ベースでは上がる。

以上のバランスを考えれば、円安の状態が続けば当初貿易収支が悪化しても一定期間が経てば黒字に向かう「Jカーブ効果」がいずれ発現するだろう。すると貿易収支が大きく改善して、ようやく円安が落ち着く可能性が出てくる。

Jカーブ効果でも円安は改善しない

――Jカーブ効果は起きないという見方もあります。今回は効果の発現までにどれくらいかかるとみていますか。

すぐにはこない。2~4四半期(6~12カ月)はかかるだろう。またJカーブ効果が発現しても、それは一時的に通貨を安定化させる役割を果たすが、通貨安の解決策になるとはいえない。つまり、一方的な円安の歯止めにはなるが、構造的な円安そのものを改善させるものではない。

今年の為替を見通すカギはアメリカのインフレがどう推移するかにある。アメリカ経済が予想以上の強さをみせていることから、リスクはさらにドルが上がってしまうことだ。

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