「布置(ふち)」という言葉がある。
物事の配置のことだ。200近い国々はこの布置によって何とか均衡を保っている。しかし、この布置を決める国際均衡はしばしば破られる。停止しているかに見える布置は、少しずつ動いているからだ。国際関係を動かす動力があるからである。
世界の布置というものが問題になったのは、19世紀後半のことだ。
世界規模での布置が問題になったのは、ロシアと英仏の戦争、クリミア戦争だった。これが全世界を巻き込んでの20世紀の両大戦、さらには冷戦、そして21世紀の現在の南北対立まで続いていく原因となる。
