ITコンサル「上司と部下が語る」独自のやりがい SI事業だからこそできる、本質的なDX支援

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ビジネスブレイン太田昭和 執行役員 ソリューション・コンサル統括本部 グループソリューション事業本部 事業本部長
冨岡 澄香氏 グループ会計ソリューション事業部所属の坂井芹里那氏
1967年の創業以来、バックオフィスのDXをサポートしてきた実績を持つビジネスブレイン太田昭和(以下、BBS)。そのビジネスの中核を担うのがSI(システムインテグレーション)事業だ。同事業では具体的にどのような価値を提供しているのか。また、業務の魅力はどんなところにあるのか。執行役員 ソリューション・コンサル統括本部 グループソリューション事業本部 事業本部長 冨岡澄香氏と、同事業本部 グループ会計ソリューション事業部所属の坂井芹里那氏に聞いた。

汎用性が高く、長期的な運用を見据えたシステム構築

――SI事業のトレンドや顧客のニーズの変化などについてお聞かせください。

冨岡澄香氏(以下、冨岡) 最近はDXの推進が進んでいますが、その過程でさまざまな課題が浮上してきました。よくあるのは、部署ごとに使用しているシステムが異なっていたりデータが分散していたりと、DXの環境が整っていないケースです。そのため「資料の作成や経営の分析にデータを有効活用できない」「M&Aに向けてシステムの統合を急ぎたいが、人材不足で回らない」などのご相談が増えています。

以前は、こうした課題の解決策としてシステムのスクラッチ開発が多く行われていましたが、最近はパッケージ製品の導入が増えています。時間の経過とともにシステムの運用ルールが変化したり、システムの設計に関わった方が異動したり退職したりすることで、ブラックボックス化が進んでしまう傾向があるからです。

そのため最近は「誰が担当しても理解でき、属人化しづらいシステムを導入したい」という要望が増えています。当社のSI事業に対しては、パッケージ製品で汎用性を高め、長期的な運用に対応できる仕組みの構築を多くリクエストいただきます。

ビジネスブレイン太田昭和 執行役員 ソリューション・コンサル統括本部 グループソリューション事業本部 事業本部長
冨岡 澄香氏
ビジネスブレイン太田昭和 執行役員 ソリューション・コンサル統括本部 グループソリューション事業本部 事業本部長
冨岡 澄香

――BBSのSI事業には、どのような特徴や強みがあるのでしょうか?

冨岡 当社の強みは、ITと会計の知見を基にソリューションを提案できることです。システム構築に当たりITに焦点が寄りすぎてしまうと、運用開始後に使い勝手の面で不具合が生じるリスクがあります。パッケージ製品でもカスタマイズは必要ですので、実務の細かいところまで理解していないと、後々メンテナンスで負荷がかかってしまいかねません。

そこで当社は、経理や会計の専門コンサルタントをはじめ、実務経験者など多彩な人材を採用。個別の領域を超えてITと会計の両方に深い造詣を持つメンバー同士が連携し、システム構築を提供しています。

また、当社は企業に対してコンサルティング・システム構築・BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)による業務支援を一貫して行うビジネスモデル「BBSサイクル」を事業のコアにしています。SI事業はその中の1つで、経理や会計の専門知識とシステム開発のノウハウを融合したコンサルティングとソリューションの提案を担っています。

要件定義や合意形成には、パズルのような面白さがある

――お二人は、SI事業の部門であるグループソリューション事業本部に所属されていますが、どのような業務を担当されていますか?

冨岡 私はグループソリューション事業本部で、約30名のメンバーのマネジメントを統括しています。同部は連結会計システムの導入コンサルティングやソリューションの提供を主に担っていましたが、最近は企業グループ全体に対して多様なソリューションを提案する事業も展開しています。

坂井芹里那氏(以下、坂井) 私はグループ会計ソリューション事業部で、主に経費精算システムパッケージの製品導入を担当しています。製品を提供している企業のビジネスパートナーとして経費精算システムの導入プロジェクトに参画し、お客様をサポートします。具体的には、従来の経費精算システムから新たなシステムへ移行する際の違いを整理し、システム変更で生じるギャップの解消方法を検討します。その後、設計作業に入り、テストを経て本番環境をリリースするまで一連の流れを管理します。

ビジネスブレイン太田昭和 グループ会計ソリューション事業部所属の坂井芹里那氏
ソリューション・コンサル統括本部 グループソリューション事業本部 グループ会計ソリューション事業部
坂井 芹里那

――坂井さんは、新卒でBBSに入社され、現在入社3年目と伺いました。どのようなときに働きがいを感じていらっしゃいますか?

坂井 お客様の要望をくみ取り、それを上回る形でシステムを実現させたときにやりがいを感じます。例えば、直近では2023年10月のインボイス制度施行に当たり、経費精算システムのバージョンアップを担当しました。パッケージ製品の標準機能を利用しながら、お客様の要望や業務形態に応じた調整、設定が求められました。

あるお客様からは「インボイス制度開始後も、なるべく従来どおりにシステムを使いたい」との要望がありました。それを実現するために何が必要か検討し、かつ将来のメンテナンス性も考慮しながら想定の期間内でバージョンアップを完了したとき、大きな達成感がありました。

この仕事は、限られた条件の中でいかにしてお客様の要望を引き出すか、どのように認識をすり合わせて合意形成をするかという点に難しさがあります。私は数学やパズルが好きなので、複雑な事柄をきれいに整える仕事に向いているのかもしれません。

冨岡 お客様との合意形成に当たっては、物事を可視化する力が求められます。構想を資料に落として、関係者全員が理解できるようにすることが重要です。坂井はこの点をよく理解してくれています。当社では配属後すぐに案件に参画し、現場で経験を積んでいきます。育成スピードが速いところは魅力だと思います。

若手の挑戦を求める風土で、自律型人材の育成に注力

ビジネスブレイン太田昭和 執行役員 ソリューション・コンサル統括本部 グループソリューション事業本部 事業本部長
冨岡 澄香氏 グループ会計ソリューション事業部所属の坂井芹里那氏

――坂井さんは、今後どのようなキャリアプランを描いていますか?

坂井 現在、既存のお客様の案件ではリーダーの役割を果たしていますが、新規導入のような難易度の高い案件でリーダーを経験したことはないので、まずはそこに挑戦したいです。システムへの理解度には自信があるので、次は計画策定のスキルを身に付けていきたいですね。要件定義に基づいて実際の計画を策定するとき、各フェーズにひも付く業務の解像度を上げることが必要で、リーダーを務めるにはそのスキルを磨くことが最低条件だと考えています。当社では、自分の意欲と努力次第でさまざまな仕事にチャレンジできるので、こうしたプランも立てやすいです。

――冨岡さんが人材育成や組織づくりにおいて大切にしていることは何でしょうか。

冨岡 仕事の面白さ、楽しみを見いだしてもらうことを大切にしています。モチベーションを高く持って仕事をしてほしいので、面談などを通してメンバーの特性を把握したうえで業務を振り分け、好奇心を持って自ら成長していく姿勢を奨励しています。上司が決めた方針に従うだけではなく、ボトムアップで提案する主体的な人材を育てていきたいと思っています。

また、要件定義から設計・構築、お客様の本稼働までを一貫してサポートできるコンサルタントをもっと増やしたいと考えています。一般的に、大規模なシステム開発プロジェクトは100名単位のチームで進行し、分業体制が取られます。しかしわれわれの事業部は数名単位のチームで動くので、一人ひとりの裁量が大きいです。成長スピードの速さを求める人やスキルの幅を広げたいと考えている人にとっては、望ましい環境だと思います。

もう一つ、当社が高く評価されている点に「根気強いコミュニケーション」があります。当社はどの部署でも、お客様に寄り添ったコミュニケーションを重視しています。万が一、ご要望に100%沿えない場合も、その理由を説明したうえで別の方法をご提案するなど、諦めずに尽力します。

お客様と良好な関係を築くに当たり、こうしたマインドや姿勢は不可欠だと考えています。新規でシステム導入を検討する際に、当社を指名していただくのはとても大事なこと。まずはお客様に喜んでいただき、結果として長く良好なパートナーシップを築くという考え方は、私自身も大切にしています。

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