世界はなぜ、「五ノ井里奈さん」を絶賛するのか 久しぶりに日本のイメージ改善させるニュース

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五ノ井里奈
外国人記者クラブでの会見に登場した元自衛隊員の五ノ井里奈さん(写真:Yoshio Tsunoda/AFLO)

日本に今、ヒーローがいるとするのならば、元自衛隊員の五ノ井里奈だろう。12月12日、福島地方裁判所が陸上自衛隊に所属していた元自衛官、五ノ井への強制わいせつ罪に問われた元自衛隊員3人に有罪判決を言い渡した。

彼女は正義のために声を上げ、揺るぎない勇気を示した。五ノ井の戦いは日本のみならず、世界でも大きく報道され、古い体質の日本が変わるきっかけの1つになるとも期待されている。

五ノ井の勝利は「自衛隊」にもプラスか

五ノ井の戦いは、自国の制度と戦わなければならなかったため、とても過酷だったに違いない。

自衛隊に入隊したとき、彼女は子どもの頃の夢をかなえた。だが、その1年後、性的暴行を受けた彼女は、加害者たち、そして彼女の訴えに耳を貸さない自衛隊の上層部、さらには委員会が起訴を強要するまでは不起訴を選択した検察官たちとの全面戦争を始めることになった。

「五丿井の長い闘いの中で、朝日新聞を除いては奇妙なことに大きく報道されなかった劇的なシーンがある。8月1日の法廷で、元上司がセクハラで告発された3人の隊員を守るために嘘をついたと公然と認めたとき、彼女は突然倒れ、病院へ運ばれた。

後に、彼女は、倒れた理由として、当時のことを思い出して苦しくなったと話した。思い出すだけで倒れてしまうほどにつらい出来事を告発した彼女の勇気を前に、元上司もその態度を改めざるを得なかったのではないか。

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