関ヶ原迫る中「家康が1カ月も江戸滞在」深まる謎 家康の狙いは何か?気になる毛利輝元の動向

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小山評定における豊臣武将たちの誓約の前提が崩れたのである。そうした情勢の変化によって、西上した豊臣系武将が裏切らないとも限らない。

裏切りの可能性もある

もし、西軍が豊臣秀頼を戴き攻め寄せてきたらどうなるか。先に出陣した豊臣系武将も自身(家康)を裏切るのではないか。豊臣系武将の裏切りの可能性があるなかで、早々に出陣したらどうなるか。

場合によっては、袋のネズミ状態になり、滅ぼされてしまうだろう。家康が1カ月も出陣しなかったのは、豊臣系武将の動向を見極めるためということも大きいだろう。

(主要参考文献一覧)
・笠谷和比古『徳川家康』(ミネルヴァ書房、2016)
・渡邊大門『関ヶ原合戦は「作り話」だったのか』(PHP研究所、2019)
・藤井讓治『徳川家康』(吉川弘文館、2020)
・日本史史料研究会監修『関ヶ原大乱、本当の勝者』(朝日新書、2020)
・本多隆成『徳川家康の決断』(中央公論新社、2022)

濱田 浩一郎 歴史学者、作家、評論家

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はまだ こういちろう / Koichiro Hamada

1983年大阪生まれ、兵庫県相生市出身。2006年皇學館大学文学部卒業、2011年皇學館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。専門は日本中世史。兵庫県立大学内播磨学研究所研究員、姫路日ノ本短期大学講師、姫路獨協大学講師を歴任。『播磨赤松一族』(KADOKAWA)、『あの名将たちの狂気の謎』(KADOKAWA)、『北条義時』(星海社)、『家康クライシスー天下人の危機回避術ー』(ワニブックス)など著書多数
X: https://twitter.com/hamadakoichiro
 

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