腕時計はビジネスパーソンの人格を映す「鏡」 国産マニュファクチュール「シチズン」の本気

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シチズン時計は2023年12月、シチズンのフラッグシップブランド「ザ・シチズン」から新作を発売した。自社で開発した、新型の高精度機械式ムーブメント「Caliber 0210」を搭載した、デイト表示付メカニカルモデルだ。マニュファクチュールとしての矜持が感じられるこの新作は、一段上のキャリアステージを目指すビジネスパーソンに注目してほしいモデルだ。

腕時計は、人格を映す「鏡」

新型コロナの感染拡大から3年以上が経過し、再びクライアントやビジネスパートナーと対面する機会が増えたのではないか。そうした中で、同じ場を共有することで一体感が生まれ、リモートワークにはないメリットを再認識している人も少なくはないだろう。

ただ、リアルだからこそ地位や立場相応の装いが重要になる。ポジションに見合ったセンスを持ってこそ「信頼」されるものだからだ。身に着ける腕時計も印象を大きく左右するだろう。腕時計は持ち主の哲学やスタイルを映し出す鏡でもある。選ぶ時計次第で、自らの誠実さや信頼感を醸成し、好機をつかむきっかけにもなりうる。では、どのような腕時計が理想的なのか。

その答えとして社会の機微を捉えつつ確固たる芯を持つ、「Caliber 0210」を搭載したザ・シチズンの新作メカニカルモデルを推したい。

The CITIZENメカニカルモデルCaliber 0210 特定店限定モデル NC1000-51E
メカニカルモデルCaliber 0210 特定店限定モデル NC1000-51E  88万円(税込み)

ザ・シチズンが秘める誠実さや洗練のスタイル

ザ・シチズンの新作メカニカルモデルを推す理由の1つは、その表情にある。すべてのエッジを鋭く切りそろえたドーフィン針や端正なバーインデックスは、一目で正確な時刻を把握できる。加えて、6時位置に配されたスモールセコンド、シャープな秒針によって視認性が追求されている精度の高さも特徴だ。ケースはラグのない構造でシャープに仕上げられている。これまでにない大胆さと、繊細な技術によって実現した実用性を併せ持っているのだ。

ただ、ザ・シチズンの魅力はそこで終わらない。微細なパーツにも繊細なカッティングを施し、粗めのヘアラインとミラーで磨き分けを施すことで抜群の存在感を発揮。ダイヤルには電鋳手法で砂地模様をあしらい、凹凸による陰影が豊かな表情を描き出している。精度だけでなく、現代的な洗練を秘めているのだ。これほど先進性と誠実さを両立した、ビジネスシーンにふさわしいデザインはそう多くない。

The CITIZENの文字盤
「常に先を見据え、理想を追求する」「身に着ける方に永く寄り添う」The CITIZENの2つの意志を表すイーグルマークも印象的だ

また、誕生のストーリーや内部の組み込みなど、直接目に触れない世界に関心を広げられるのも腕時計の魅力だ。その点でも、本製品は抜かりない。

2021年、シチズンは11年ぶりとなる自社開発の機械式ムーブメントとして「Caliber 0200」を開発した。高精度機械式時計で用いられるフリースプラング方式によって時間精度の長期持続性を高めるとともに、細部に至るまで審美性を追求。技と美を融合したことで高い評価を集めた。

その後継が、本製品に搭載された「Caliber 0210」だ。ムーブメントの厚みを0.3㎜アップに抑え、デイト表示を追加した。それぞれのパーツの精度や実用性を高めるとともに、それらの美しさを生かし合うレイアウトにも気を配っている。スマートな身のこなしが求められるビジネスパーソンの日常生活での実用性を重視し、10気圧防水を実現。正統なる進化によって腕時計の本流を歩むスタイルに好感を覚えない人はいないだろう。

マニュファクチュールだからこその優れた完成度

何より誇れるのが、シチズンは、パーツから完成時計の組み立てまで自社で一貫して製造できる世界でも数少ないマニュファクチュールであるという事実だ。

世の中にはあまたの時計メーカーが存在しているが、実はムーブメントについては外部からの供給に頼っているところが少なくない。

小針の配置やケースサイズはムーブメントに依存するため、創造性を発揮しようにも大きな制限がかかってしまう。反面、マニュファクチュールであるシチズンは、ムーブメントの段階から時計作りを行うことができる。

The CITIZENの裏蓋
一つひとつの部品を美しく仕上げ、それらが美しく見えるように配置した輪列が特徴。細部まで施されたダイヤカットが生み出す立体感が美しい

日差−3~+5秒という精度の高さや一分の隙もない仕上げといったすべての要素が見事に調和しているのは、マニュファクチュールとしての真価が発揮されているからだ。

そもそもシチズンは、生粋のマニュファクチュールだ。「懐中時計を国産化したい」という決意の下で1918年に前身の尚工舎時計研究所を創設している。

シチズン時計の懐中時計第1号機
1924年に製造された、懐中時計の第1号機

1924年には懐中時計の第1号が完成。自らの手で一から時計を生み出そうという想いは、ブランドのDNAに刻み込まれている。

連綿と受け継がれてきた技術は、ザ・シチズンの自社一貫生産の体制を確立している長野県飯田市にある「南信州高級時計工房」の専任マイスターたちの手に継承されている。ブランドサイト内Hand to Hand Storyで詳しく紹介している、マイスターの一人である古林氏は「とくにCaliber 0210は、見えないところにまで目付(デコレーション)がされており、部品点数も多く難易度が高い組み立てです」と話す。

「審美性が研ぎ澄まされているザ・シチズンは妥協なく丁寧に手作業で組み立てているので、そうしたこだわりを感じてもらえたらと思います」(古林氏)

ビジネスパーソンが身に付けたい素養とリンクする

ザ・シチズンが“腕時計の本質”として掲げている「精度」「品質」「デザイン」「ホスピタリティ」の4要素は、ビジネスパーソンとして身に付けたい素養とも近いものがある。

The CITIZENメカニカルモデルCaliber 0210 特定店限定モデル NC1001-58A
メカニカルモデルCaliber 0210 特定店限定モデル NC1001-58A  88万円(税込み)

マニュファクチュールとしてのシチズンが生み出した渾身の「Caliber 0210」を搭載したザ・シチズンの新作メカニカルモデルは、より高みを目指すビジネスパーソンが身に着ける腕時計としてふさわしい1本といえるだろう。
⇒ザ・シチズンの詳細を見る

Photo:Keita Takahashi Styling:Eiji Ishikawa

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