BTS、シティポップ、藤井風が世界で売れる共通点 内向き日本と大違い?世界でウケた意外な理由

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BTSは、2017年にアメリカの「ビルボード・ミュージック・アワード」で、トップ・ソーシャル・アーティスト賞を初受賞しました。しかし、SNSで最も関心を集めたアーティストに贈られる賞であることから、アメリカ国内では「きっとファンの組織票だろう」と少し引いた見方をされていたのです。

ところがその年の「アメリカン・ミュージック・アワード」で「DNA」という楽曲を生披露した際、彼らの圧倒的なパフォーマンスに会場が大熱狂。ステージの様子はテレビ中継やSNSを通じて瞬く間に広がり、大きな話題となりました。

BTSのすごいところは、そこですかさず、英語でどんどん情報発信をしたこと。アメリカでの注目度が高まっているタイミングに、攻勢を仕掛けたのです。

彼らの成功の理由はさまざまな角度から分析されていますが、「英語での発信」に力を入れたことも大きな要因だったと思います。単純なようで、世界中のファンとつながる重要かつ有効な手段ですから。それをタイミングよく駆使したところに意味がある。

でも正直なところ、BTSの成功には複雑な要素がからみ合いすぎて、「これ」と言える理由が何なのか、僕もいまだに正解がわからないのです。彼らの才能や努力はもちろん、いろんな偶然や奇跡が重なり、時代にも恵まれ、今の結果にいたっている。

だから、「今後もK-POPからBTSのようなグローバルスーパースターが出てくるか」というと、ちょっと難しいかもしれませんね。

「日本は韓国エンタメに学ぶべき」か?

一方、日本国内の音楽シーンに目を向けると、欧米での成功という意味では韓国に水を開けられ、K-POPからクリエイティブな部分を学ぼうという論調もあります。でも僕は、その必要性は果たして本当にあるのかと、疑問に思うのです。

たとえば、竹内まりやさんを始め、シティポップはずいぶん前から世界的なトレンドになっていますし、当のK-POPアイドルたちは、最近のJ-POPを好んで聴いています。日本にも優秀なコンテンツや、日本ならではの強みがあるということです。

つまり、学ぶべきは「クリエイティブな部分以外」ではないでしょうか。

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